そろそろ起きようか

愛するジャニごと(主に関西Jr.)の記憶を残しておく場所。Twitterアカウント @akya_rara

舞台「桃山ビートトライブ」今さら感想

今さらだけど!

去年の11月の話ですが!

「桃山ビートトライブ」感想です。

 

 主演 山本亮太、目黒蓮

 

発表当初は「ほほう、やまりょが主演!」とは思ったものの、関ジュのクリパや年明けのWESTツアーもあるし……お金にも限りはあるから、ここはがまんするかなーと思っておりました。

 

だがしかし。

 

ポスター写真を見た次の瞬間にチケット申し込みしてた。

しかも2日分。

 

不思議だね、ヲタのお財布って。紐を締めていたはずなのに、行きたいと思った瞬間に紐が消える。紐だけじゃなくて中身のお金も飛んでいくけど←

 

一応わたくし、学生時代の専攻は演劇。卒論は日本の中世芸能史。範囲的には世阿弥から近松までなので、当然、出雲阿国も範疇の中。

なーーーんて、後付けの理由もつけられないではないですが、あっはっは、そんなん忘れてたし、間違いなくビジュアルからです、はいすみません\(^o^)/

 

だってさ、やまりょもめめくんも、あんなバッチバチのメイクにド派手な着物風キテレツ衣装、ばさっとした結い髪。普通の人なら異様な見た目になりそうなのを、時代物の少女漫画から抜け出てきたみたいなビジュアルに仕上がるって、やっぱジャニーズ、すげー。

 

嵐さんライブでもお馴染みのThey武道に、相葉さんの舎弟ことまつもとこーたくんと、原くん目黒くんの若い二人が加わって、一昨年の暮れに誕生した宇宙six。中でもこっそり気になっているめめくんこと目黒くんが、今回のお目当ての中心です。

 

公演の一ヶ月前?くらいの深夜にテレビで事前番組があったわけですが、何年ジャニーズやってんの!初のテレビかよっ!と突っ込みたくなるほどに主演のやまりょの緊張の度合いがすごくてw、年若いめめくんの方が落ち着いてるというww。共演のMADEの冨岡くんのしっかり者な存在感がありがたいのなんのw

 

で、行った公演は初日から2日目。

初めて行ったEXシアター。思ったよりおっきいのね!もっとライブハウスくらいのサイズかと思ってた。ドリンクスタンドがあるのもすてきー。ジャニ舞台だとアルコール無いとこばかりなのでなかなか出来ないけど、芝居の幕間に一杯飲むの大好き。ちゃっかりハイボールいただきまひた(  ̄▽ ̄)

 

さて、舞台はというと。

 

客席に着くとまず印象的なのがセット。

舞台を見るときは、セットを眺めるのがまず楽しいのよねー。

舞台中央に非常に大きな木製の滑り台のような傾斜セットが組まれてる。この傾斜がとてもきつくて、10~15゜はありそう。八百屋舞台はよくあるけどここまでのきつい傾斜はあんまりないと思う。上に立つには足を踏ん張らなくてはならない角度。しかも、舞台の盆が回るとこの傾斜セットも回転するっぽい。

傾斜セットの奥には、複雑な組み木細工のような構造の木製階段があって、その上に渡り廊下みたいな通路セットが組まれてる。その両端は急な階段で舞台袖に降りるようになってる。この通路セットにも5~6度くらいの傾斜がある。

 

ぱっと見て思ったのは、どのセットも踏み外したら大変、動くのが大変そうな舞台だなぁー💦という印象。

上部には、白い麻の布をざっくりガタガタに切って下げたような垂らし幕が二枚、舞台全長のの半分弱くらいの幅で下がってる。(シンプルなんだけどこの布に光を当てたり影にしたりして、夜の山の稜線を表現するとか、なかなか興味深い使い方がされていた)

 

で、お芝居の印象はといいますと。

 

面白かった!!

予想以上、遥かにずっと楽しかったー♪

 

ぶっちゃけ、設定もストーリーも荒唐無稽だし、「歴史を知りたくなるシリーズ」ってキャッチはついてるけど、登場してくる歴史上の人物はかなりデフォルメされているので、これで歴史をどうのという感じではないと思う。

でも、主演の二人を含むキャストの熱演と、リズム&音楽の躍動感が全編を鮮やかに貫いていて、非常にパワフルだった\(^o^)/

 

この舞台の魅力はエネルギッシュさ。

細かな史実がどうか以前に、当時の世のやりどころの無さと、河原乞食と呼ばれた芸能の民の抑えきれないエネルギー。幽玄な上流の能楽が、庶民の下世話さも巻き込みつつ猿楽、をんな踊り、謡い、若衆、男歌舞伎、やがて近世芸能へと続いていく過程のぐつぐつとした感じが、キャスト全体舞台全体から感じられたとこでしょうか。

 

やまりょは、事前番組での緊張ぶり、猫かぶりっぷりはなんだったの?と思うくらいに、見事にやまりょ。存在そのものが山本亮太w。

やはり彼の舞台慣れ、現場力はすごいなー。初主演といえど堂々としてるし、でも、じっとしてない、ずっと弾けてるw。

 

そしてもう一人の主演、目黒くんは、やまりょより現場経験は圧倒的に少ないしここまでの大きな役は今までなかっただろうと思うのに堂々たるものでした。

背が高いから舞台映えする。声もよく通る。

細かいことを言えば、声を張り気味になると抑揚が一本調子になりがちかな?と思うところもなくはなかったけど、動きや台詞のテンポはいいし、表情も豊か。萎縮はなく、その長身の体躯のまんまに伸び伸びと演じてる、という感じ。

 

特筆すべきは、指の美しさ!

笛吹きの役だから和笛を吹くんだけど、ぴーんと伸ばした指の長さときれいさには、思わず双眼鏡でガン見したよね……

 

やっぱりジャニーズすげぇって思うわー。

 

私が見たことのある目黒くんは、「お兄ちゃんガチャ」のお兄ちゃんズ、WESTの「ハロー東京」 、まいジャニで見たジャニフワと、あとは嵐さんのライブ、それとテレビで少しという程度なので、よく知ってはいないけれど、でもそんなに前へ出てきてるって印象はない。

一緒に宇宙six入りした原くんとか、森継くんや寺西くんのようにいろんな舞台やツアーで数多くパフォーマンスはしてるけど。

 

それで、実質ほぼ初の主演舞台でこんなに堂々と演じきるんだもんねぇ。ジャニーズには、推されて急に前に出てくる子も多いけど、そうではない分、いろんな先輩を後ろから見てきた経験が財産になっているんだろうな。彼のポテンシャルもそうだけど、ジャニーズで鍛えられるって言うのは強いなぁと。

 

それ以上に数多くの経験を積んでいるやまりょとのコンビネーションもよかったなぁ。

 

やまりょの藤次郎は、彼そのまんまのように無邪気でやんちゃで落ち着きがなくて憎めないキャラクター、めめくんの小平太は少し気弱で振り回されてる感じもありつつ意外に頑固で一本気なところもあるキャラクター。

二人が並ぶと、身長差のせいもあって、「大きな一年生と小さな六年生」状態。

にこぉっとめめくんを見上げるやまりょと、見守るように微笑んで見下ろすめめくんの並びは、カレカノ感さえあって最高に可愛かった。

 

冨岡くんもよかったなー。アクロバットがすごいってやはり華になるよねぇ。平信の相方の俳優さんはジャニーズの人ではないけど息が合ってたし笑いもとれる美味しい役でしたな。

 

舞台そのものに話を戻すと、ちほ役のElinaさんがすごかった。

前述のすごい傾斜セットの上で激しい振り付けで踊りまくる。それも相当な頻度&長さで。

武智健二さんはやっぱり面白い。敵役ではあっても憎めないし、笑いが一段上がる感じ。

秀次の役の方はいい声してるなぁと思ったら声優さんでもあるそうで、納得。

秀次の娘役の女の子たちは、普段のときのキンキン声はちょっとなぁ💦と思ったけど処刑シーンは思わず貰い泣きしてしまいました。

 

私が見たのは初日から間もない2日間で、そのあとはレポ読むだけだったんだけど、公演途中で弥助役の副島さんの怪我があり、位置関係がかわったとか。

あの舞台セット、やっぱり危険度は高かったと思う。

底にゴム?の滑り止めの付いた地下足袋をはいていたけど、滑らない分、ひっかかって足先を持っていかれることもありそうだし、あの傾斜の上や、複雑な階段を激しく上下すれば足腰への疲労蓄積は相当なものがあったと思うので、副島さんは気の毒だったし、他のキャストの皆さんも本当にお疲れ様でした。

 

 とりとめなく書いたけど、予想以上に面白く、もし日程に余裕あったらもっと複数回みたくなるような魅力的な舞台でした。

 

やまりょもめめくんも、冨岡くんも、全キャストの皆さんもお疲れ様でした\(^o^)/


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