そろそろ起きようか

愛するジャニごと(主に関西Jr.)の記憶を残しておく場所。Twitterアカウント @akya_rara

キンプリちゃん東京ドームに行ってきた

ご縁あってキンプリちゃん東京ドーム(2022.4.17)にお邪魔してきた。

最近はずっと「なにわんシルバニアファミリー(おい)」を愛でていたのでSDの世界から唐突に正統派絵本を観た気分(もちろんSDの世界も大好きです)

初ドームとは思えない、良きライブでした。

私がここ数年内に観た単独ドーム公演は、嵐さんKinKiさんエイトさんなどのベテランか、或いは関西Jr.。ベテラン陣はそれぞれの風格で世界が出来上がっているし、関西Jr.は上へ上へ!前へ前へ!のガツガツ前のめり、目立ってなんぼ、弾けてなんぼの貪欲な空間。それらと比べるとフレッシュで若干の覚束ない部分こそあれ、進行にも彼らの表現にも浮き足だったところがほぼ見えない。福岡大阪を経ての東京だからかもしれないけれど、これがデビュー数年のキャリアか、Jr.の頃から常にど真ん中に居続けた故の強みなのかなとも思った。

 

さて、オープニングから。

極めて私見ながら、ジャニーズのライブの成功は、オープニングの登場方法が明暗左右するくらい大きな鍵を握っていると思っている。観客たちを、ざわざわした日常から一瞬にして「夢の世界」「楽しさしかない世界」へワープさせられるかどうかは、登場の瞬間にどんなインパクトを与えられるか、一息に魔法をかけられるかにかかっていると思うから。

幕が切られた瞬間、メンステど真ん中に時計を模した巨大な観覧車風のゴンドラがどーんと現れるインパクト。時計の文字盤に吊られた5つのゴンドラには曇りなき純白のお衣装でキンプリちゃん。これぞジャニーズ。なんとも豪華でど派手な登場。お金かかってる。しかもその時計型巨大ゴンドラのままセンステまで進んでくるという。すげーよこわいよ動いてるよ。これまでいろんなものがバクステ目掛けて迫ってくるのを見てきましたが(ムビステと言え)、面で来ると圧がすご。重そうなのによく動くなぁあれ!

この大掛かりな機構が最後まで一貫していたのも良かった。ラストでは再び5つのゴンドラに乗り、そのあとに王宮のバルコニーよろしく横に連なり、5人が並び、国民…もとい、ファンに感謝を伝えてステージを締めくくる。機構は幕引きの瞬間までその存在感を放って、夢の舞踏会を終え王子さまたちが時の向こうに去っていくよう。

オープニングからのメンステ特効も派手オブ派手。めっちゃパンパン言う。火力より音がすごい。みんなのお耳は大丈夫かしら。メンステのコンテナ演出もあー来た来た♪ジャニーズ♪だった。5人が乗り込んだコンテナ、空中で爆発するんでしょ、そして中には居なくて別から登場するんでしょうんうんうん。お約束のイリュージョンだけど久々に見るとめちゃ楽しい。

 

ただ、ステージ全体を思い返すと、このオープニングの機構こそ派手だが、全体に機構に頼りすぎてはいなくて、センステや花道は至ってシンプル。アリトロもフロートもあったけど、ムビステ他に動いたっけ?という感じ。生身のダンスと歌で魅せなきゃ成り立たない場面も随所にあって。私的にはそこがとても好感だったし、キンプリちゃんの自信の表れとも感じた。広いドームで数万人を魅せ続けるハードルは高い。派手なセットや映像に頼りたくなりそうなところを、5人で魅せようとする姿勢には肚の据わった潔さを感じた。

王子様たち、意外に肉体派。…そういえば、MCで脱いだり脱がしたりしてたな(違)

曲はシングル曲くらいしか分からないけど、新曲の2曲では「踊るように人生を」がお気に入り。ポップなダンスが可愛い。「koi Wazurai」は他の人が歌ってるので振り付け覚えるくらい聞いたし、カップリングだったのかな覚えてる「Funk it up」、シングル曲?の「I promise」も好きなので嬉しかった。

横花を使ってのMr.KING、Mr.Princeも程よく懐かしく。コロナなんてなかった頃の平和な夏を思い出した。金ぴか衣装もルマンド衣装もお久しぶり。特に「Prince Princess」はJr.にずっと歌いついでほしいと願う砂糖菓子みたいな名曲。♪びしょびしょになーっても♪のところの岸くんの手の振りが、びしょびしょを通り越してびっちょびちょ💦感があるところもずっと密かに好きです。

「シンデレラガール」こそ本当にいろんな人が歌うのを聞きましたが、正式な王位継承者バージョンを聞いた気がします…。衣装が王族過ぎて震える。知らない曲も多かったけど、飽きさせないのはさすがかも。

そして若さよ。なんかもう、ずっとキラッキラキラッキラしてる。デニムにシャツ一枚でもキラキラしてる。嵐さんを見てきた感覚ではMC明けに持ってきそうな「Magic Touch」からのガンガンに激しいダンスナンバーを、体力も尽きそうなラストに持ってきてこれでもかと熱を煽る辺り、もう若い。若いわー。ここのラメとダークな感じの衣装でわしゃわしゃ動くところ好き。個人的には、グループではメンカラ分けの衣装より同色系デザインで形違いの衣装が大好きなのですが、王子様然としてない衣装でもこういうゴージャス感は常に背負っていてほしい。

ダンスは、やはり海ちゃんがリズムの取り方も細部の美しさも図抜けていて上手い。バランスが良いのでどの瞬間をどの角度から切り取っても身体が綺麗なフォルムになってる。そしてこれは単に好みだけれど、海ちゃんに私は目が行く。例えば、ハードなダンスで肘をガツンと付き出していても指先がふわっと緩やかにくねっていたり、首の角度、手の止め、腰の落とし方といったニュアンス…。ダンスの中に一瞬一瞬「遊び」があって、上手いをひけらかしたり押し付けたりするのでなく楽しんでる余裕が伝わってくるところが好き。

もともと指の先とか細部まで気を行き届かせたダンスが好きなんだけど、綺麗さの先の遊び、というか。

れんちゃんは、「風」を味方に付ける人。オープニングの白い衣装もひときわ長いローブ(ジャニの衣装さんは長身のメンバーに長いのを着せたがる。偉い。好き)がターンのたびに大きく翻る様がそれはもう美しいし、バウンスでは一人だけ裾が長く広がったシャツが大きく風を孕む(……、はためきすぎてばしっと前をはだけきれなかったとこはご愛敬)。個人的にはオープニング後の赤いジャケット衣装の時のダンスが好き。純白の衣装では動きに布量が勝ってしまっていたけれど、身体の線がでるスタイルだと手足の長さを生かしたちょっとグルービーでアンニュイな動き、上体から下半身にゆるっと波打つ動きがとても色っぽくて印象的。相葉さんの頃から長身スリムなスタイルおばけさんの細身パンツは「正義」だと固く信じてる。あと、シンデレラガールか曲忘れたけど、他の子が足をハの字に戻しているなかで一人だけ王子様スタイルっつーか、片膝曲げて後ろに引いた足先立てたまんまになってたの、無意識だろうけどスタイルの良さが恐ろしく際立つので、善きです。

岸くんのキャラメルボイスは大好き。甘い甘い。そしてよく伸びる。てかキンプリちゃん皆こんなに歌が安定してるのね。過去の印象より皆ぐっと上手くなったなぁという気がしました(過去をそんなに知らないので限られた知識の範囲で)。岸くんの歌声は安定だけど、れんちゃんがあんなに綺麗な高音でフェイクやってるの知らなかった&高音はよく伸びてウエッティで甘やかだし、海ちゃんや神宮寺くんの音程も安定していて。キンプリちゃんって歌こんなに上手かったんだー!?思った(失礼)。

 

お遊びコーナーやMCもさほどは崩れないキンプリちゃん。アリーナコン時代にぐだぐだだったという噂を聞いた記憶があるので、もしかしたらドーム仕様のしっかりMCだったのかしら。

唐突にメンカラ原色ハデハデケバケバストールを首にかけ、おふざけパリピ風のメガネをかけても、キンプリちゃんはパラパラは踊らないしジュリ扇も振らない(ちょっと期待した…あかーん!)←。えーっと何年か後にはガングロメイクしたりします?して欲しいような、せんでもいいような。どっち。

途中で挟まれたコスプレコーナー?は…えっと、よく分かんなかったです(笑)。コントというほどでもなく。客席振り付け曲の振りということなんでしょうか。まぁああいう謎のトンチキもジャニーズのお約束なので嫌いではない。でもなんであったのかは考えてもやっぱりよくわかんないw。私の好きな坂道くんが都会の風に染まって、金髪チャラ道くんになってたことくらいしか。そして神宮寺くんの新一は似ているのか微妙なのか。うーんわかんないw←

 

それとクレーン、あれはどうかな?冒頭の時計の機構も最後のライオンに王冠のフロートも、キンプリちゃんの世界観でびしっと決まっているなかで、クレーンだけが地味っつーか、なんとなく中途半端な存在に感じた……揺れるからメンバーもあまり動けないようで、位置も止まっていなくてはならないからファンサも局地的にならざるを得なくて、あれならリフターでもよかったのではなかろうか……?てか、「Mazy Night」踊ってほしかったよ、ダンス好き的にはね。

あと、キンプリちゃんというより演出面ですが、花道での照明はもう少し光量上げていいと思う。お星さま席の距離だったからかものがしれないけど、アンコールなんて花道地面もダークグレーだし、ツアーTも黒いので、メンバーがどこにいるのかわかんなくなるときがありましたよ…。

 

細かいことはさておき、徹頭徹尾「正統派キンプリちゃん」の世界が大切にされているなぁと感じた。盛り過ぎてないとも言う。これ実は結構ストイックなことなんじゃないかと思ってる。初ドームであれば、あれもこれもセクシーもワイルドもキュートも笑いも、なんなら歴史を振り返ることも、モリモリにしたい欲も出そう。もちろんファンにはオモチャ箱がひっくり返ったような何でもあり構成になっても楽しかろうし、デビューから今日を振り返ってエモくなるのもまたたまらないものではあろうけど、今回は知識の乏しい私にも「らしい」と感じる曲で統一され、見たいキンプリちゃんがそこにいた。「遂にドームにたどり着いたぞぉ!」という感慨よりむしろ、これもひとつの通過点と見なしているかのようなクールさもあり。一気に客層の広がるドームで、あるべき「キンプリ」をきちんと届けることを念頭に丁寧に考えられたステージという気がした。

そう、カウコン以外で初の生キンプリちゃんは、ジャニーズの看板を背負っていく次世代として期待を裏切らない堂々とした王子様たちでした。

 

いつまでもこういう言い方をするのが良いのか分からないけれど、ジャニーさんが大切に育て自らデビューの瞬間を手掛けた最後のグループである彼らのドーム公演、見てほしかったよねぇって唐突に思って、終盤でちょっと泣きそうになった。

少し前にEndlessSHOCKの配信を見て、ジャニーさんに帝劇の0番を背負わされた光一さんが、同じく帝劇を背負わされたことのある勝利くんへ伝えようとしている師への想いの深さを感じたばかりなので。ショーってどういうものか、お客さんを楽しませ夢の世界に連れていくってどんなことなのか。マニュアルや教科書が残っているわけではなく、かつて言われた言葉や教えから、自分達で考えて紡ぎだし編み出し形にしていかなきゃならない。

キンプリちゃんは、このドーム公演を編み出した。とってもとっても素敵なジャニーズワールドだったよ。

 

外野からですが願うのはキンプリちゃんにはこれからもジャニーズの王道を歩んでほしい。

キラキラして、夢の世界で。

いろんなグループがあってジャニーズ自体もこれから時代やメディアの変化と共に変わっていくだろうけれど、いろんなポテンシャルでその世界を拡げていきながらも、軸足はずっとジャニーさんが目指した、豪華で度肝を抜く非日常、ショーアップされた別世界へ連れていってくれる王道でいてくれたらいいな。

 

良きコンサートでした。

ありがとうございました。

「ロミオ&ジュリエット」@東京グローブ座 観劇記録

半年も前ですが観劇記録。

4月に、この世で最も有名な戯曲の1つ「ロミオ&ジュリエット」、リアル10代二人の主演による舞台を見てきました。

 

まずは、舞台セットから。

東京グローブ座は、外観内装ともにかつて英国ロンドンにあった劇場・グローブ座(今もテムズ河畔に再建)を模して作られた、円形の客席が特徴的な劇場です。今回のステージは額縁舞台位置より前方が四角く客席に張り出していて、客席前方の数列がその部分を包み込むように配置されています。側面の座席は張り出した舞台を横から見るかたちです。この舞台のかたちは古にシェイクスピアの芝居が幾度も演じられたロンドンのグローブ座と同様で、小規模ながらも模した配置に胸が高鳴ります。

舞台中央には、高さ20cm余縦横2.5m四方くらいの台が置かれ固定されています。舞台奥には高さ2.5mほどの可動式の壁が2つ。どれも皆、重々しい鉛色に塗られています。
台は、人物たちがその上に乗れば「部屋」となり空間を切り取る役割。壁はさらに有能で、役者さんたち(両家の使用人や家人を代わる代わる演じる方々)の手でするすると動かされ、暗転の代わりに壁が交錯して場面転換を成したり、舞踏会の隙に「巡礼」が初々しい口づけを贈りあうのをそっと隠す屋敷の壁になり、この物語の代表的シーン、互いの気持ちを知り愛の言葉を交わす二人を高さで隔てるバルコニーにもなり、絶望への毒を売る薬屋の陰鬱な扉になり、そして最後の場面では壁の胴が開いて無数の蝋燭が揺れる霊廟の壁にもなります。
セットらしいセットはそれだけで、あとは運ばれてくる椅子くらい。極めてシンプルな空間でした。

 

私自身、「ロミオ&ジュリエット」は個人的に思い入れ深い作品ではあるものの、演劇舞台として見る機会は少なく、遡れば最も近くはシアターオーブでのフランス版ミュージカル公演でした。(音楽が素敵でした。世界の王!)

 

さて、今回の舞台本編。

演出はとても王道。舞台の配置同様にシェイクスピアの戯曲とその世界観を再現すべく大切に丁寧に織り上げられていると感じました。

シェイクスピア特有の言い回しに満ちた松岡和子氏訳に忠実な台詞、その言葉の量は膨大ですが、ベテラン役者たちの巧みさによって物語はテンポの速い展開で進みます。もともとが場面転換の多い戯曲ですが、上述のセットやこの時期には珍しく客席通路を使うことで場面がくるくると移り、若い世代の観客にも古典特有の重さやまだるっこしさ、敷居の高さは感じさせなかったのではと思います。

そして美しい衣装。キャピュレット家を始め登場人物たちの衣装は、ヴェローナの裕福な名家らしい装いでした。特に素敵だったのはキャピュレット夫人の衣装で、色を多く使っていても華美にならず落ち着いて品よく目を惹かれました。

衣装ではないですが特徴的なマーキューシオの化粧。その頃のフィレンツェの伊達男よろしく白塗りに目と唇を強調しています。

台詞、展開、衣装も含めて、戯曲のまま世界観そのままを大切にきっちりと精密に組み上げられた印象でした。


その中で、フィレンツェ派の古い絵画に嵌め込まれた摘みたての果実のような輝きを放つのが、主演の2人です。
ロミオの衣装は白いブラウスに黒の細身のパンツ。時に青いジャケット。腰に剣こそ下げていますが(それすらない場面も多い)、他の人物の衣装に比べ名家の息子にしてはずいぶんとシンプルで非常に現代風の装いです。シンプルさが、演じる道枝くんの華奢さとスタイルの良さを際だたせています。

ジュリエットは、舞踏会での仮装の鎧、寝間着、最後には死装束となるウェディングドレスとしばしば衣装を変えますが、普段の服は白いドレス。裾はAラインで華やかに広がっているものの装飾は少なく丈が短めで動けば踝が見えるほど。映画「ロミオとジュリエット」でのオリビア・ハッセーのような髪飾りもなく、茅島さんのトレードマークである艶やかなストレートロングの黒髪のまま。ロングスカート流行りの今なら、服も髪型もそのまま今の街を歩けそうです。

 

二人の動きもそう。古の時代の堅苦しさはなく伸び伸びとして感情の表し方も直線的です。たとえば初めての触れあいとなる舞踏会、ほぼ物怖じしない(むしろジュリエットの方が積極的かなと思うくらいw)で互いの距離を詰めていきます。

名シーンであるバルコニーの場面も、好きとなったらそれしか見えない10代の真っ直ぐさ、「嬉しい、愛しい」という感情が、身体全体、台詞すべてからとめどなく溢れ出すよう。古いつつましさなどどこへと言わんばかりに全身で表されるその想いは潔く。ジュリエットの想いを知ったロミオはそれまでの絶望などきれいさっぱり忘れ、子どものように顔をくしゃくしゃにしてガッツポーズ?、まさに浮かれまわります。ジュリエットも然りで、翌朝にはしゃいで手がつけられないほどで、ばあやを困らせます。二人の初々しくあどけなく、自分の気持ちを隠せない可愛らしさには、観客も頬を緩めずにはいられません。

 

そんな愛しい喜びも束の間、物語は悲劇へと転がっていきます。

主演の二人の真っ直ぐな演技は、悲劇への展開のなかでも続きます。ティボルトを殺めてしまい教会に逃げ込むロミオは、奥の部屋に隠れるよう勧める司祭の言うことも聴かず床に寝っ転がります。強く勧められても大の字になり寝返りを打つ始末。苦悩すると言うより不貞腐れているような態度です。

ジュリエットも、悲しみと動揺にスカートの裾を翻して足を踏み鳴らし、世間知らずの深窓の令嬢と言うより、今にも自分の足で駆け出してしまいそう。古典そのものの舞台のなかで、若い二人の現代的な表情や動作は異を放ちます。その印象は緻密な演出の中で「異」ではありますが決してネガティブではなくむしろ瑞々しく、こんなに奔放で輝ける若さを持ちながら短絡的に死に走ってしまう二人の未熟さと愚かさを浮き上がらせます。

もし同じく伝統的な世界観に忠実に重々しく二人を演じさせたなら、二人が今持っているそして2度と同じ時はない輝きを隠し、ただ美しいだけの二人になっていたかもしれません。

 

道枝くん茅島さんの2人、白い衣装に色白の風貌は揃って自ら発光しているかように眩しかったです。(特にカーテンコールで出演者全員で踊る婚礼の祝いのダンスのときの美しさといったら!!)


茅島さんの声が特に素晴らしいと感じました。若いタレントさんにありがちな甘さや舌足らず感がなく、少年のように凛々しくよく通る声。発声も発音も舞台経験が浅いと思えないほど安定していて素材の良さを強く感じさせられました。恋を知る乙女はさらさらと美しい髪とスカートの裾を翻して愛くるしいのですが、後朝の別れの時には眉を微かにしかめてはっとさせられるほどの憂いをみせ、表情のメリハリも美しかったです。
道枝くんは、片想いに悩み、運命の女性を見つけ、恋に浮かれ、怒り、嘆き、そして絶望する。ころころと気持ちと表情が入れ替わり、短絡的に生き急ぐロミオを、表現力豊かに伸び伸びと演じていました。初主演ゆえの気負いは感じるものの物怖じを見せないのは、Jr.のステージではあれこれまで踏んだ舞台の数は伊達ではないという度胸の現れでしょうか。早口で膨大な台詞が時につんのめってしまうのもある意味ロミオらしいと言うか。難点と言えば癖なのか呼吸法の問題なのか、台詞の合間に吸い上げるようなブレス音が常に挟まってしまうところで、気になるとずっと耳がその音を捉えてしまうので改善していけるといいなと感じました。

 

若く奔放で直進しかできない2人を囲むのが、頼もしい役者陣の皆さんです。平田敦子さん演じる「おしゃべりが止まらないばあや」が素晴らしく、これからシェイクスピアの戯曲を読むたびに彼女の声で再生されてしまいそうなほど。

ベンヴォーリオとマーキューシオはロミオの友人と言うにしてはずいぶんと年上で、友人というよりな兄のようで正直違和感も(これまで見たロミジュリでは同世代)。これもリアル十代を際立たせるのに一役買っているとも言えるのかもしれませんがもう少し若くても良かったのでは?(苦笑)

もうひとつ、驚いたのがキャピュレット家の使用人ピーター役の人。道化役のような風貌で低身長の役なので、ずっと膝立ち。そのまま舞台を走り回り、台の上にも腕を器用に使って上がっていました。カーテンコールでこそすっくと立って踊っていましたが、膝の関節と大腿部の筋肉への負荷が心配になりましたが…俳優さんはすごいなぁ。

 

コロナ禍の特殊な緊張感の中、頼もしい俳優陣に囲まれしっかりと緻密な古典の舞台を演じきれたことはお二人にとって大きな経験、財産になるのでしょうね。

そして観客としてもこの今にしか見られない二人の輝きを、素晴らしい舞台で観られたことは本当に幸運です。

公演お疲れさまでした💗

 

 

 

 

 

 

 

以下は余談。

私が生まれて初めて、学芸会ではなく「演劇」として舞台に立ったのが、この「ロミオ&ジュリエット」でした。もちろんロミオでもジュリエットでもなく、10代でまさかのキャピュレット役w。使ったのは小田島訳本だったので微妙に違うところはあるものの、三つ子の魂なんとやら、プロンプターもやっていたので今も当時の台詞は全てほぼで暗記しています。舞台の楽しさ、舞台に立つ喜びと難しさを教えてくれたこの作品を、このように戯曲へのリスペクトと鮮度が両立された形で観劇できたこと、とても嬉しかったなぁ。

 

 

「なにわのにわ」に行ってきたよ


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お盆休みに「なにわのにわ」に行って参りました!以下、記憶のためのレポです。

展示についてなどネタバレありますので、避けたい方はどうぞご注意ください。

 

【当選~準備】

■チケット到着

入場日が近づくと「発券のご案内」メールが到着。1期分まとめて送信してるっぽいですね。

以降、申込受付サイトの申込履歴からチケットが確認できます。入場日と集合時間、当選者の名前の他に、なにわちゃんのお写真も可愛い電子チケット💚

画面下の「チケットを提示」ボタンは当日にならないと押せない仕組みなのね。

 

■ニックネームとQRの準備

発券案内メールに記載の「QRコード作成URL」から、ニックネームの登録と担当の選択をしてQRコードを作成。

ニックネームは「人前でTwitterアカ名を呼ばれたらヤバい!」と思ってありふれたファーストネームにしちゃったけどw、音声で呼ばれることはないので自由で大丈夫。画面に表示されたり、With U Theaterでプリントされる紙や、ダウンロードする動画に印字されてます。

QRコードは、当日より前でも作成可能。サイトを離れると消えてしまうので、スクショしておくと当日スムーズでした。

 

■当日の持参品

❤️スマホ

当たり前だけど!スマホは退場まで使うので充電もたっぷりとね!

💙写真付き身分証明書

何が該当するかは、チケット案内メールに詳しく書かれてます

💜エコバッグ

大切なグッズお持ち帰り用。ショッパーはないので、持っていないと渋谷の街をグッズの宣伝しながら歩くことになります😅

💗感染対策グッズ各種

場内でマスクを外すところがあるので、清潔な替えのマスクがあると安心。さらに、会場内では消毒液設置を見かけなかったので安心安全のために「持ち歩こう♪手ピカジェル♪💗🖤」です。

 

【会場と入り口】

「なにわのにわ」の場所は分かりやすい。タワレコを過ぎて左折、公園通りを右折、進むと目立つ装飾が。てか、店前の写真を撮る人だかりですぐわかる(通行の邪魔にならないように気を付けたいね!)

でも、公園通りに面しているのはグッズ売場「なにわマーケット」の出口。集合場所は入り口はビルの裏手になります。

私は早く着いてしまったので人混みを避けて近くの裏通りをうろついてました。少し先の裏通りには、ブルーボトルコーヒーや可愛らしい紅茶のお店など、オトナなにふぁむさんたちがゆったり待てる場所もあります。

そんなこんなで集合時間。私はなるべく後ろの方に入りたかったので、時間を2分ほど過ぎた頃に入口に。集合した人たちの姿は既になく、スーツ姿の男性の係員さんが「チケットをお持ちの方はこちらから御案内しまーす」と呼びかけてくれていました。

係員さんにスマホ画面をお見せすると、扉にカードリーダーを押し当てて扉を開いてくれます。ふむふむ、セキュリティはばっちりね。

「手前の階段を上がって2階へどうぞ!滑りやすいのでお足元に気を付けてください」と案内され、狭めの金属の階段(非常階段っぽい)をカンカンと上がって2階へ。

順路と書かれたとおりに進むとついに会場にINです。

 

【なにわのにわ】

さてこの先、とてもネタバレをします!

自分の目で見るまで知りたくない!という方はこれ以上先はご覧にならないでくださいねー、

 

 

 

 

 

 

リアルにネタバレしますので。

ネタバレ回避の方はここまでです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このくらい改行したら大丈夫かな?

 

 

 

 

 

 

💚💗💛❤️🧡💜💙💚💗💛❤️💜💙

さて。以下はアトラクションや展示をがっつりネタバレします。

 

 

 

 

 

ソーダちゃんたち

入るとまず検温。スタッフさんが手首で計ってくださいます。

検温をクリアしたら、ベルトパーテーションで蛇行させた20人くらい?は並べそうな入口に並びます。

列の突き当たりには7色ソーダちゃんたちが映写されてる。

チケット確認はここで。順番にスタッフのお姉さんの前に進み、チケットを見せ、身分証明書を確認。本人確認はしっかり見てる感じ。私の名前は旧字体が含まれるんですが、そこもちゃんと確認されました。

確認が済んだら、お姉さんが手持ちのスタンプみたいのをスマホ画面に押し当ててくれます。するとチケット使用日時とスタンプみたいな絵がチケット画面に。ぴあとかの電子チケットと同じですね。

 

確認が済むと、ソーダちゃんたちの壁前に。足元にある7色の丸を順番に(多分、青、紫、オレンジ、赤、ピンク、黄色、緑。…違うかも😅)踏んでいくと、ぽよん♪ぽよよん♪と壁にソーダちゃんたちが現れてひょこぴょこ動く。歩いたり、跳ねたり、風船に乗ってきたり。可愛い。前の人の時と動きが違ったので、何パターンかあるのかも。前の人が終わらないと壁前には進めないので、確認も含めてそこそこ時間は掛かるかな?。でも、待ったと言っても5分くらいですかね。

 

■おしゃべりグリーティング

ソーダちゃんたちが済むと、終わった辺りで待ってるスタッフのお姉さんに「QRコードは作っていますか?」と聞かれます。事前に作っておいたスクショを見せればOK。作ってなくてもその場でお姉さんが優しく教えてくれる模様。

 

QRを使う第一弾は「おしゃべりグリーティング」。

お姉さんが簡単な説明をしてから機械に案内してくれます。機械は3台。アーケードゲームくらいの画面に、黒いマイクが取り付けられてる。機械は左右に覆いがあるので隣は見えません。安心。

 

QRコードをリーダーにかざすと、読み込みの間が少しあってから、画面に登録していた推し(私の場合は西畑大吾くん)のイラストが登場。可愛い。

本人の声で質問を話しかけてくれます。

質問は3つ。

「今日はお休み?学校やお仕事?」→お休み!→「えぇね!ゆっくりできるね!」

「一人できたの?誰かと一緒?」→ひとり!→「集中してみれるねー」

とこんな感じ。

3問目はなんだっけ……忘れました。とにかくぽぁーんとした声(本人)が優しいです。マイクへ発声したくない人は画面に表示される選択肢を押せばOK。まぁ区切られているので声を出しても気になることはないです。普通の声量でちゃんと聞き取ってくれました🤗

あ、登録したニックネームは画面に表示されてます。

 

■展示コーナー(アクリルスタンド~オフショ①)

グリーティングが終わると、隣の空間に進みます。

会場は、どーんと広いフロアを、建て込みのボードで細かく区切って、それに沿って蛇行させつつ見学する作りです。建て込みのボードは基本、白。上部に「なにわのにわ」のイメージカラーのオレンジとミントグリーンのシェード風のカラーリングがあちこちに施されたり、合間合間にカラフルなソーダのボトルが盛られた篭?箱?が置かれていたり。そんなにゴリゴリがっつり装飾が作り込まれた感じではなく、場所によっては壁は真っ白のまんまだったりしてるのですが、ちょこちょこと細かいところに可愛い造作があるので、きょろきょろして歩くと楽しいです。

 

進んだ先では、なにわのにわ衣装の等身大?アクリルボードの7人がお出迎え。

「はー、みんな透き通るように白くて綺麗ねー」と惚れ惚れと見惚れます。ホントに透き通ってますけど。アクリルだけに。

このアクリルスタンドを回り込んで次の展示に向かうので、せっかくなら横の角度から平たい彼らも堪能してみましょうw。横からみても丈くんの目線が追ってきて(カメラ目線の写真なので)、なかなか楽しいです。

アクリルスタンド群を回り込むと、「なにわのにわ」グッズのオフショ、A4くらいの大きさで展示されてます。20枚くらいかな。どれも可愛いです。こういう数人単位のオフショも販売してほしいな。

私のお気に入りは大西畑!写真ではお澄まし顔が多いきょへたんやみっちーが、大口開けて笑ってるのも可愛いです。マンネちゃんはふわふわまじ天使。最後の方に、並んで頬でストローを挟む丈橋ショットもありますので、該当担さんはお見逃しなく。

 

■展示コーナー(個人の私物展示)

展示はとてもゆっくり見られました。私の入った回は15人~20人くらいしかいなかったのかな?基本の人数がどのくらいかは知りませんが、少なく感じた。それもあって、前が詰まれば他の展示をゆっくり見ていればいいし、展示のコーナーは自由に動けるので密になることもなく、急かされてる感じもなく、快適に見れました。

スタッフさんは常にいてくれて、「写真撮影はお断りしています」と「展示には手を触れないでください」を穏やかに呼びかけてます。

 

オフショコーナーの先には、個人の私物展示のウインドーが。

ウインドウの壁はそれぞれのメンカラ。展示物の説明はウインドウに書かれています。

最初はだいちゅん。ここは一番じっくりと。

正門くんのお誕生日に作ったというパーカー。りゅちぇも持っているんだそう。

もうひとつは「ごちそうさん」の台本3冊。表紙の所属欄に「ジャニーズ事務所」、名前欄に「西畑大吾」と綺麗な字で書かれてます。

朝ドラの台本は週単位で一冊。話ごとにカラーの付箋がぴっちり貼られていました。飾られてたうち2冊は17週と18週。かっちゃんが大きくなってからだね。源ちゃんが戦地から心を病んで帰ってきたり、かっちゃんが決心をする少し前のころ。もう一冊は裏返されてたから見えなかったけど、「活男」とだいちゅんのサインを組み合わせたサインが裏表紙に書かれていて、それを見た瞬間ぶわぁっと泣きそうになった。初めての朝ドラという大仕事に、頭を坊主にして緊張してこの台本を握りしめていたであろう17歳のだいちゅんと、戦争で夢も大切な命まで奪われたかっちゃんを思って。

……いかんいかん、また親戚のおばちゃんモードが発動した。

 

私物展示は見所たくさんです。

りゅちぇはトキくんを入れるリュックが飾られてるけど入れられているぬいぐるみが……わんこ(笑)、なぜ犬にしたし!

きょへたんのコーナーには、バスケのボールと永瀬廉くんに貰ったライダースジャケット。そんなに使い込んだ感じはないけどスナップが少し曇ってるとこに微かに使用感あり。ブランドがわかっちゃうタグ部分はびっちり隠されてましたけどw、ジッパーに刻まれたロゴがごっつい『A』でちょっと珍しかったので凝視して覚えてきました。

調べたところ、アルバート社というところの「アルバートジッパー」と呼ばれるもののようです。

「英国製ライダースブルゾンのファスナーとして定番」「本格的なバイク乗りの着用する本物至高の人のためのファスナーとして知名度の高いブランド」なんだとか。てことはあのライダースも英国製なのかなー?お高そうだな。きょへたん素敵なものをいただきましたね!!

みっちーのコーナーは木村先輩とドラマ共演の時にいただいたジャンパーと、かわいいサイズのドローン。めざましで飛ばしていたあれかな?

長尾きゅんのコーナーは絵のうまさが際立つカラフルなコーナー。スニーカーもおしゃれでした。カラフルカラフル。

丈くんはお馴染みオリックスのユニフォーム、背番号728。Cのロゴは自分で付けたとか。それと、めざまし等で披露したフリップ芸のスケッチブック。

大橋くんは調理道具。フライパンとミキサーみたいなの。本格的な料理人!って感じがする。

私物コーナーは延々と見ていられます。なにわちゃんのご自宅をちょっと覗かせてもらったような。

 

この私物コーナーの通路横にも、それぞれがグッズ撮影で手にしていた物、例えば大橋くんなら緑色のドーナツ(な、何味?💦)、丈くんの青いグローブ、きょへたんの紫のバスケットボール、長尾くんの黄色いスケボーなどが飾られてます。こちらも見つけると楽しいです。

 

■展示コーナー(オフショ②~モニター~ラキボ衣装)

私物展示を見終わり進むと、アリツア「勝たんコン」のグッズ撮影オフショ。数人ずつのカットも良いです。

 

その先にモニターがあり、梅芸の「なにわラッキーボーイ」、Happy Live With Youの時の「ダイヤモンド・スマイル」、ドリアイの時かな?オレンジ衣装の「Soda Pop Love」がエンドレスで流れてます。とりあえず立ち止まって見つめるよね…。

 

モニターから右手に進むと、ずらりと並んだラキボの衣装!みんな細い!

手を触れてはいけませんが、ガラスで隔てられてはいないので、「動いているときには気づかなかったけど、こんな細かいとこまでフリフリやラメが付いてるんだー」とか「足ほっそ!私の手首以下!」とか、凝視し放題です。ラキボ衣装は燕尾服っぽい丈くんのが好きです。だいちゅんの衣装に付いているマントは、衣装だけで見るとそんなに大きくなくて、でも梅芸で初めてこれを着て踊ってるのを見たときには綺麗に翻って大きく見えたなぁとか思ってました。

衣装展示の先にも同じモニターがあるので、梅芸の「ラキボ」を聞きながら衣装を眺めると、「なにわちゃんはこの衣装を着て誕生したんだねー」と、始まりの一着ね。ここもつい感慨深くなるポイント。

 

■With U Theater

衣装まで展示コーナーを存分に楽しんでから、区切りを越えて順路を進むと、右手のショーウインドウにグッズが展示されている場所に。でもここでしっかり見なくても大丈夫。一階に降りてからの「なにわマーケット」でもゆっくり見られます。

そこを過ぎるとスタッフのお姉さんが待っています。この先が、なにわちゃんと共に動画に収まるという究極の羞恥プレ…、いや、話題のアトラクションのWith U Theaterです。

まず、スタッフのお姉さんに説明を受けます。

・さっきと同じQRコードを準備。

・コードリーダーに読み込ませると撮影が始まる。

・なにわ男子のみんなとの動画が撮れ…(!)

・読み込ませるとすぐに撮影が始まってしまうので身支度などをするならその前にしてね。

・マスクは外して撮ってください。マスクのままでも良いけど顔を認識しないで見きれてしまうかも。

・撮影の合図は「ちゅきちゅきポーズ」。ポーズを取ると撮影が始ま…(!!(2回目))

・撮影後にプリンターから出てくるQRコードのシートベルトを受けとる。期間中に動画をダウンロードできる。

 

ざっくりこんな感じ。

その後、ブースに案内してくれます。私はぼっちだったから当然ひとりだけど、二人連れの場合は一緒のブースに案内され、一人ずつ撮れるんだそう。

ブースはかなり広かったな。普通のプリクラ?って何年も入ったことないけど、その3つか4つ分くらいはありそう。ほぼ小部屋。入り口はカーテン。

 

さて、ここから私BBAは密かな作戦を始めます。

事前の下調べでこの恐怖のアトラクションを知ってしまった私、

「あのなにわちゃんと、このBBAを同じ画角に入れるとか、そんなこと恐ろしいことできるかぁあ!」

(ノ`Д´)ノ彡┻━┻

 

悩みあぐねた挙げ句、助っ人を用意しました。

どん!


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助っ人ルーキー、だいちゅんぬい。

初めてのおでかけ。ギャラはハイチュウ。

(まさかこの歳でぬいぐるみを連れて出掛ける日が来るとは思わなかった)

 

そう、撮影の時にBBAの顔をぬいで隠す。

 

マスクをはずし、髪くらいは整える。

作戦開始。バッグからだいちゅんぬいをおもむろに取り出し、床に記された◯印に立ちスタンバイ

1.3メートル程度前方には38インチくらいの縦形のモニター。

 

QRコード読ませなきゃ。

割りと忙しいなこれ。

リーダーはモニター画面の横にあるのでそこまでいって読み込ませ、急いで立ち位置に戻るとモニターに「撮影するよー!」と円とその中に収まるちゅきちゅきポーズの輪郭が映し出されます。

ふむ。頭の位置をそこに合わせるわけです。

この位置がけっこう低くて。身長155センチくらいの設定だろうか?デカ女なので膝を曲げなきゃ円に入らない。

膝と腰を屈め、頭の位置を画面上の輪郭に合わせ、作戦通りに手に持っただいちゅんぬいを自分の中の顔面を隠すように前に…!!

 

………

 

………あれ?

 

撮影、始まらないよ?

 

「撮影するよー?準備はいーい?」とメンバーの声が言ってくれるのですけど、始まらない。

画面の円がぐるぐるぐるして戻るだけ。

 

ちゅきちゅきポーズしてないから……?!

 

どうやら画面の枠にあわせるのは頭の位置だけではなく、頬に人差し指中指を当てる「ちゅきちゅきポーズ🧡」をしないと、認識されなくて撮影も始まらない仕組みらしい。

 

なんたる試練。

 

仕方ない…

左手で控えめに(ちゅき)………

 

………まだ始まらない。

 

あー、右手もちゅきしないとだめなの……?

右手はぬいを持って顔隠してるのでどうしたものか。

 

仕方ない

カーテンがきっちり閉まっていることを確認し、ぬいを小指に挟んで右手でも一緒に……

 

ちゅき、ちゅき………(死)

 

途端に、画面の撮影カウント開始!

すかさずぬいを、顔の前に!

 

………!Σ( ̄□ ̄;)

顔の前に置くとメンバーが出てくる画面も見えない。

 

仕方ない!下半分だけでも隠す!

 

わたわたしてると、なにわちゃん7人が画面に登場。

ここはさすがに詳細は省きますが、なにわちゃんはめっちゃ可愛いです。可愛い。可愛いです。わかりきったことですが三回言いました。

 

撮影が終わると、コードリーダーのところからレシートみたいなのが出てきます。ここにQRコードがプリントされてるので後で自分のスマホに動画をダウンロードできると言う仕組み。

 

疲れた。

マスクを取り替え、ぬいをしまって、ついでにちょっと手指消毒もしてからブースを出ます。変な汗が出てて、もう汗だくです。

 

「お忘れ物はないですか?」と優しいスタッフのお姉さん。

「はい、大丈夫です…」

「動画のダウンロードには期限がありますからご注意くださいね」

だそうです。

 

ここで2階は終了。1階のマーケットに向かうわけですが、2階を出る直前に大きな黄色のポストがあります。

疲労していても愛は忘れないのがヲタクの基本。そこに2年ぶり19夏松竹以来のだいちゅんへのお手紙を投函。届くのかなー届くといいな。

 

■なにわマーケット

ちゅきちゅきの試練(違)を終えて、普通にオフィス然とした階段を下りて1階に向かいます。その階段横にソーダちゃんたちの高さ50センチくらいのボードが並んでいるんですが、丈橋ソーダちゃんズだけは何故か階段の踊り場で寄り添ってます💚💙。はいはい、丈橋丈橋。

 

1階フロアはグッズ売場です。ウインドウに展示されているので現物をじっくり見て選ぶことが出来ます。

マーケットに下りて左手壁には、「なにわのにわ」衣装がケースに納められメンバーそれぞれのサインとメッセージが書かれたケースが飾られてます。

それぞれに個性が出ていてとてもいい!大橋くんのとかあの声が聞こえてきそう

これをじっくり見てからお買い物へ。

 

買い物はアプリで選びQRコードを生成し、機械に読み込ませてから番号の記されたレシートを受け取って、モニターに番号が表示されるまで待つ。

待ってるときに見回したらホントに人が少なくて、入れる人数を抑えてるんだなーと改めて感じました。

待っている間は、なにわちゃんがお店にきたときの動画を眺めたり。

番号が表示されたら受け取ってお支払。売場のお姉さんがグッズを一点一点ゆっくり確認する方式、コロナでコンサート会場のグッズ売場に並ぶ機会もしばらくなかったから、この感じが久しぶりすぎて懐かしかった笑

 

グッズをエコバッグに収めて退出です。

入場してから出るまでの時間は50分でした。

 

ぼっち入場でしたが特に不自由無し。展示を見て連れとワーキャーできたら楽しいかもだけど、このご時世だからおしゃべりも控えなきゃいけないし、ね。周囲の目が気になるって人も、周囲はなにわちゃんに夢中なので、見てません。

 

とにかく可愛いがたくさん溢れる空間でした。デビュー前にあんなお店を作ってもらって本当になにわちゃんは愛されてる、ファンとしてありがたい。

 

そして最初から最後まで、スタッフさんの人数がたくさん。QRとか複雑そうなことも親切に教えてくれるので、困ることはなさそう。

滞在時間や動画色々楽しめての入場料1000円は、私の感覚では安いです。

むしろ、あの場所のレンタル代やスタッフさんの人件費を考えると、しっかりとグッズが売れないと再三が合わないんじゃないかしらとも思ったり。

 

お店を出て振り返ると、2階の窓にデビュー決定のお知らせも貼られてました。


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本当におめでとうね、なにわちゃん。

これからもっとがんばろうね💚💗🧡❤️💛💜💙

 

 

【エピローグ 動画の出来映え】

家に帰って手洗い消毒お風呂してから、ダウンロードしました。

BBAの目から上は残念な感じで映ってましたが、下半分はしっかりぬいが隠してくれてました!

ありがとう、だいちゅんぬい!

 

でも、なにわちゃんがめちゃめちゃ可愛いので、中途半端なBBAには全く目が行かないこともわかりました。

わーい!!←

 

 

 

おしまい。

石澤晴太郎くん映り込みメモ@「エンターテインメントJAM」BD

 自分の気持ち的にもいろいろあって、発売すぐに買ったのになかなか封を開けるタイミングが見つからなかったんですが、ようやくエイトさんの「JAM」のBlu-rayを観ました。本編全部見て、私が見つけられたレベルでの、石澤晴太郎くんの映り込み箇所を自分用にメモしておこうかなと。

(東京ドームで見たときの記録はこっち➡水兵さん)

 

⬛JAM LADY 

最初の方は下手側のステージ翼の端の方にいるのでほとんど認識できず(´-ω-`)。中盤で印象的なのは中央に集まってくるとこで上手から駆けてくる大晴くんとその後にエイトさん達の少し手前でめっちゃいい笑顔をしている楽ちゃんと奥村くんでしょうかねー。晴ちゃんは末さまと被っていて、奥の方でちら見えって感じ。

いよいよ全体でエイトさんの前で前後2列になるとこでは、真鳥くんの後ろから駆けてくる可愛い水兵さんの晴ちゃんをはっきり識別できます🎵そのまんますーっと後列に入っていく晴ちゃん。♪グライングライン(そんな歌詞か?)、の頭を振るところではDK3人で肩を組んで振ってるけど前列に被っていてよく見えませんw。ここはDK組の絆を感じておきましょう。その後、列が左右に分かれ、晴ちゃんたちの列が上手方向にいくとこで、スーっと列に戻っていきます、後ろから二人目ね。

翼に移動すると、引きの画面でないと映らない。上手の4番目あたりです。一番ステージ寄りのまとくんはメリハリのある腿上げもしっかり映ってます♪

 

⬛罪と夏

翼からメンステ経由の花道に出るまでは、もう少しで映るー!ってとこでカメラが切り替わったりするので、頭の間からちら見で映るのを拾うしかなくて晴ちゃん目当て的には少々焦れますが、むしろここでは、先頭で映り込みばっちりのリチャとまとくんの画力の強さを楽しむことをお勧めします。この二人、見れば見るほどハマりますw。

しかし我らが晴ちゃんもきっちりと魅せてくれます。エイトさんがムビステで上昇していく背後、花道のJr.が外向き2列で映り込むとこで、下手側を向いている列で一人だけ半歩前に出ているので、すごく目立つというwww。立ち位置間違えたのかしら💦。♪何度も何度も♪のところで細い首がゆらんゆらんしてます。ちなみにここで、足のボディーシールも記憶しておくと後に役立ちます。

♪今、君の~で、最大級に水飛沫が上がるとこでは向きが入れ替わって(上手側を向く)いて、直前で思いきりジャンプしてます。普通に見てると飛沫バシャーーー!でほぼ見えませんので、コマ送りでどうぞ。

 

⬛Never Say, Never 

旗を持って走り出てくるところ、動いてるのでコマ送りでの確認でないと分かりにくいですが、上手側から飛び出してくるJr.の2番目に映ってます。まとすえが先頭で出てるはずではありますが、映ってるのの最初は朝田くんで、晴ちゃんはその後に出てきて、上を向いて旗の靡きを少し気にしています。首が細い!!!

 

⬛前向きスクリーム

ロッコ曲が続くと当然ながら映り込みはなくなります、そりゃ当然&しかたない。でもエイトさんがメンステに戻り始めてから先はありがたいことに結構映り込めてます。

まず冒頭で、位置を把握できます。丸山さんと錦戸さんのトロッコが左右にはけてセンステに並んでるのが映るところ、中央(まとリチャ)から下手(画面左)方向に4番目、として当たりをつければほぼ間違いなく見つけられます。リチャくんがまさに目印担当として完璧な仕事をしてくれています。リチャくんの向かって左側がまとくん。その左に末さま、朝田くん、そして晴ちゃん。この配置を頭にいれておけば大丈夫。いかにも晴ちゃんらしい柔らかい動き。隣の朝田くんもいかにも朝田くんだけどw

この曲ではっきり&長めに映り込んでるのは、最後近くで村上さんがセンステに戻ってきてから、♪前向き前向き~、の部分で背後のスクリーンに青海波が映ってるとこ。Jr.は交互に前後の2列になっていますが、同じ後列の末さまと目を合わせてにこってしてから正面に向き直って踊るところがはっきりと見られます。微笑みあってるのはカメラが切り替わった瞬間なので、普通の再生で見ているとおそらく見逃します。少し前からコマ送りで見れば大丈夫。アニキとのアイコンタクトが映っててほんとに幸せーーうれしいーー・゜・(つД`)・゜・

 

⬛今

この曲はエイトさんの真後ろ、後半は高さもほぼツラ位置にいるのでたくさん映り込ませてもらっています。ありがたいね!JAMバック全体を通じて言えることですが、列の並びが変わらないので分かりやすいです。ここでもセンターのリチャくんまとくんを見つければOK。まとくんから数えて左に四人目♪走り出てきたとこの腕の上げ下げが、いかにも晴太郎ー!って感じです。手をクロスするとこは少し真面目なお顔。♪ほ・ん・と・さのところでは、頭とお口が動いていて一緒になって歌ってるのがわかります。とっても楽しそう。その直後の♪水の底から~のとこでは錦戸さんの後ろで、手を回すところや首の傾きまではっきりと映っています。その後も、♪夢を見たから~でキャップに手を置くところやアウトロでの両手を広げてのステイとか、たくさん楽しそうで、且つ真剣に踊る晴ちゃんを見ることができます。

 

最後のご挨拶は、Jr.みんなとってもいい顔をしてますねぇ(*´ω`*)。下手から順に戸田くん、小吹くん、もりしゅーくん、澤田くん、晴ちゃん、朝田くん、末さま、まとくん、リチャくん、古謝くん、柊和くん、大晴くん、楽ちゃん、奥村くん、龍之介くん、溝口くんまで、暑い夏を過ごした16人みんな。

最後の手繋ぎからプチトマトを投げようとする瞬間でカメラが切り替わる晴ちゃん、惜しい!。本人は映ってないけどハケ際にやってたのか、エイトさんに「ワイパーすな」言われてる大晴くんww。爪跡残しますなぁww。

 

⬛純情恋花火

ずっと翼にいるので、引きの画面のときに上手の翼、中央から3番目にいたはずーってくらいですね。甚平姿が可愛かったので全身を見られなくて残念ではありますね。間奏のとこで、前へ手をさしのべてちょんちょん、ちらっとそれらしい動きが見れます。そして、花火のど真ん前で煙そうな位置だったこともわかります。

 

⬛パノラマ

イントロで行進してきてエイトさんとクロスするとこ。後ろ姿だけですが、上手から来る列の3人目。金髪(末)金髪(まと)黒髪(晴)金髪(朝)と来るので分かりやすい後頭部です。まっすぐそろった襟足とほっそりしたうなじをごらんください。ちなみに下手から来る列が正面に向き直った時の大晴くんの笑顔が可愛いのでチェックをお奨めしておきたいです。以降はエイトさんがメンステを離れてしまうので映り込みはほぼなくなります。この曲のサビでの駆け出すような動きのとこが一際楽しそうだったので、脳内で記憶を再生することにします。なお、天井からのカメラで一瞬センステが映るところでは、センステの上手側の側面で、晴ちゃんは大きく左手を振ってます。振った後の左足のどすんって感じの下ろし方が、ものすごーく晴ちゃんらしいです(わかって)

 

  ⬛ズッコケ男道

渋谷さんの歌い出しからばっとセンステが映るところで、とても大きく映ってます。画面左から3人目。♪いぇいいぇいぇい、のところまで。ありがたいーー(*´ω`*)

後半、エイトさんがメンステ戻ってから、丸山さんの♪はいつくばってこーぜ!のとこでは後ろで少しだけピンぼけですがとても大きく映っています。甚平姿の貴重なショット。合わせから覗く薄い胸板が可愛いよ・゜・(つД`)・゜・その後の、♪がんばってこーぜ!でJr.がみんなステージ上でひっくり返ってるとこでは、色っぽく寝そべる朝田くんの向こうで顔は見えませんが、「罪と夏」で覚えたボディーシールの足がばたついてるので晴ちゃんだとわかりますw。

 

⬛エンディングロール

円陣のとこ。横山さんの隣に朝田くんを挟んで、晴ちゃん。メンバーの近くとはすごい位置にいるね!後頭部も見られます♪

 

今のところ把握できたのはこのくらい。もっと注意深く見たら他にも発見できるかしら。位置が恵まれていたからか、Jr.の中でも相当多く映り込ませてもらってる感じはありました。

 

 

見終わって。Jr.コーナーが残されなかったのはJr.担の立場では残念だけど、それはもう仕方のないこと。

いろいろあった夏だったけど、晴ちゃんの16才の夏が、仲間やアニキたちと一緒に楽しそうで、充実していて、そしてこうして映像に残してもらえたことに深く深く感謝します。

 

エイトさん&関係者の皆様、ありがとうございました!

「THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE」という超かっこいい挑戦

2月28日、YOUNG LOVE DISCOTHEQUEの感想です。

リチャくん、初の東京での単独お仕事おめでとう!関西Jr.が東京で頑張るときは、全力で(但しチケ運次第)応援するよ!という意気込みの東京のおばちゃんですこんにちは。

 

めっっっっっっちゃ楽しかった!!!本当に楽しくて、久々にやばいくらい汗をかきました。終わった後のビールが激旨。家まで待ちきれずにプリンスのフードコードでぼっちで飲んだ。ちなみにおつまみはお好み焼きw

このステージは、とーにーかーく!楽しんだもの勝ち。声もガンガン出した方が楽しい!フーーー!でもYeah!!でも。

他のジャニーズのライブは自由に声出す感じではないけど(ご近所席への迷惑も気になる)、ここではガンガン出してステージを煽った方が演者も観客も間違いなく盛り上がる。あ、もちろん、合間ね。曲の合間とかね。そこじゃないとこでは出さないですよもちろん。声出しは、慣れないと照れが邪魔しそうだけど、捨てましょう!私はぼっち参加だったけど幸い両隣の人も声出して盛り上がってくれる人だったことと、会場全体が同じくらいのテンションで満遍なくヒートアップしていて、相乗効果で気持ちよーーく楽しめた。この日しか入ってないからわかんないけど、「みんな、今日すごいね」って屋良くんに誉められたよー(*´ω`*)……毎回誉めてくれてたのかもしれないけどーwww。誉め上手♪ 

 

屋良朝幸くんプロデュース&主演に加えて浜中文一くん出演。関西からは目印担当。なにこのジャニーズの「中毒性」を集めてみました的な。今までにない何かが始まる気配ぷんぷんですが、怠慢な私は情報局の申し込みを忘れ(^o^;)、ぴあ先行に滑り込みでチケットをゲット。

平日だったのでバリバリに仕事モードのスーツ姿で品川クラブEXに。グッズのバンダナ買って、ドリンクチケットを白ワインに引き換えて一杯ひっかけながら開演までスタンバイ。この、始まる前に軽くアルコール入れちゃうよ感覚もオトナで気分上がるよねぇ(*´ω`*)

座席は1階の最後列だったので当初は見えるかなー?とか気にしていましたが、結論として私には全然関係なかった。背が高い方だというのもあるけど、最後列でも6列目くらいだし、1列目が演者と触れあえるレベルの近さなので6列目でも近い!簡単に目が合う!……多分!(網膜イカれてるのでそこまでよく見えてないw)。途中、ステージが下がって1列目と同じフロアになるとこでは、前の人の頭で見えにくくはなるんだけど、なんというか、見る、と言うより、その空間を一緒に楽しむって感じのステージなので、まさにクラブで人垣の間からフロアのセンターを見てる感覚だからほとんど気にならなかったです。寧ろ、屋良くんたちの視界に入る前方列でない方が私ごときには平和ww。最後列をいいことにバンダナ巻いた手を上に挙げて一緒にのればなお楽しいよ、ちなみにバンダナは千円だよ。ペンラより安いよ毎度あり!(ステマ)

 

まだ大阪で上演中だから詳しくは書かないけど、ジャニーズ曲は始まる前のMixでしか流れない。あ、一部、ごく一部のフレーズが入る曲はあるね!ふふふ、あの方のソロ曲。過去のDiscoナンバーは懐かしいものもあったけど、そんなのわからなくても全く問題はなし。

ステージでの屋良くんのカッコいいこと!ステージみんなかっこいい。自由にやってる感じを出しつつ、彼のことだから緻密にきっちり構成されたであろう音、映像、ダンス、照明、数々の演出。身を任せてしまえば終演まであっという間です。

そして、浜中文一くんが彼らしい独特の笑いも挟みつつ踊れば歌えば圧倒的存在感。そして絶妙に自由。あの構成のなかで文一くんis自由!屋良くんの文一くんに対する全幅の信頼が見えるようで、舞闘冠からの結び付き、東と西で独自の道を切り開いている実力派同士の逞しいタッグを感じたり。

リチャくん、前田くんもよかったー!まず、東京Jr.と関西Jr.をぶつけようって思ってこの二人を選んだ屋良くんに本当に感謝!リチャくんのダンスの好きなとこ、たっぷり見られたなぁ。松竹座とはちょっと違う。表現が難しいけど、私が好きなのは、上体から下へ身体の中心が左右にうねりながら移動していく感じ(なんだそりゃ)。敢えて言うならもっと自由にダイナミックに動いても良かったかな?地元の大阪ではさらに弾けていけるといいね!

前田くんは、彼のダンスをしっかり見たのは初めてだったけど、振り付けきっちりではないフリー感溢れる今回のダンスも、長い手足でこなれていて&いい感じにチャラくてw、踊るのがほんとに好きなんだなぁーーっという印象。東京Jr.は本当に層が厚いよねぇ!

ラップのいつかさんも、女性ダンサーさんもDJさんも、ゲストのWaffleさんのダブルダッチもファンキーで遊んでて魅力的だったなぁ……!!!ラストのテーマナンバーで全員がセンターステージに出てきて踊るとこでは客席も盛り上がって、月並みな言葉だけど、まさに一体感!だった。

 

スキルフルな共演者たちと体温も伝わり合うくらいの近い距離で、客席巻き込んで盛り上がるグルーヴ。狭い空間でまるごとじりじり熱が上がっていく。ジャニーズらしい別世界なキラキラ感とは違って、互いの汗の匂いも、フロアの埃っぽさも、限られた人数でにやにやしながら共有するようなヤバイ楽しさ。ものすごく面白いし懐かしいし、でも新鮮。

 

今やCDデビューするだけがジャニーズの道ではなく、風間くんや斗真くんが俳優業で新しいポジションを堂々と切り開いていったように、屋良くんはダンスと演出で屋良くんにしか開けない扉を蹴り破って拓いていくんだね。その挑戦のひとつを一緒に体験させてもらった気分。

そこに、舞台でどんどん評価をあげていく文一くんが共犯者wとしていることや、ダンスで引っこ抜かれてきた東西Jr.の二人がめっちゃ自由に自分なりに魅せてくれてたのも楽しかったなぁ。

ジャニーズJr.の道は、どんどん拡がってる。頼もしい先駆者(すでにJr.ではないけど)の挑んでる背中は、見る私たちにも、もちろん後輩にも刺激となるはず。こういう機会がどんどん増えたらいいな!屋良くん、ありがとう&大成功おめでとう!

第二回目のDISCOTHEQUEがあったら、また絶対行きたい\(^o^)/


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3列目からの熱い風 ~「リューン 風の魔法と滅びの剣」感想

「リューン 風の魔法と滅びの剣」の感想です。

 

うわぁーーーん・゜・(つД`)・゜・

よかったーーー!!!!(泣)

 

丈くんも大橋くんも、本当に良い機会に恵まれて、それにきっちり応えて、素晴らしい初主演舞台だったよ、おめでとう(涙涙涙)!!

「関西Jr.ではいつも3列目。3列目からの逆襲」なんて見出しもあったけど、幕が開いたときからカーテンコールまで、二人とも最前列!堂々として頼もしかった。 

 

東京公演は終わり、静岡以西はこれからですが、ここから盛大にネタバレします。ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

あらすじ、まるごと最後まで書きます。

 

 

 

 

 

これから観る人は読まないでね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなもんでいいかしら(改行)。

 

ポンコツ頭が記憶してる限りの物語】

魔法使いが消えた世界。中立を保ち平和なルトフの里。しかし隣接するカダ王国とナダージャ国は戦争を繰り返し世界の調和は乱れたままだ。リューン・フローとリューン・ダイは、幼い頃に戦乱で村を焼かれ親族をすべて殺されて、二人きりで兄弟のように身を寄せあい生きてきた。今は平和なルトフの里で、「3つのかまど亭」の女主人で里の長でもあるフローリア、その娘でダイたちの幼馴染み、共にもうすぐ大人としての通過儀式の日を迎える快活な少女エルカ、高名な魔法学者で人々の尊敬を集める老人ダイスたちと共に楽しい日々を送っていた。穏やかな性格のフローは、時折耳に蘇る戦乱の音に怯えつつも里の芸人一座「一角狼座」で芸人を目指し、戦乱を憎むダイは里の自警団のマーナムに師事し剣術の腕を磨く毎日。生まれた里の悲劇を思い出しては「あの時、もっと力があれば…」と剣を握りしめるダイ。それを「剣は人を傷付ける道具にもなるよ」と優しく諌めるフロー。優しい友の言葉にダイは笑顔でこう返す。「大丈夫。俺が道を誤ったときは、お前が俺を止めてくれる。そうだろ?」「うん。この身を挺してでも」。ーーそれが二人の約束だった。

その夜、「一角狼座」が里に伝わる伝説「風の魔法使い」を上演する。『民を愛し慈悲深かった王が、魔術で人々を救い尊敬を集める魔法使いへの嫉妬に狂い剣で刺し殺してしまう。魔法使いを殺した剣は「滅びの剣」と化し王を操り殺戮を続ける。現れた風の魔法使いがその歌で剣を封印、災厄を起こした王は罰として死を奪われ後悔の中で永遠の命を課せられる』。芝居にはリューン・フローはもちろんリューン・ダイも出演し芝居は喝采の中で幕を下ろす。

伝説に謳われ、未だにルトフの里のどこかに眠るとも言われている『滅びの剣』。最早見たものも居ないのに、弟子志願と称してダイスに付きまとう旅の青年ファンルンは、何故かその剣を探し出そうと躍起になっている。

芝居の後、フローとダイはエルカに連れられて森の奥にいた。母の鏡台から通過の儀式の為の箱を盗み出してきたエルカは好奇心から3人で開けてみようと提案する。躊躇うフローたち。居合わせたファンルンと揉める内に箱は開き、中から現れた呪文をフロー、ダイ、エルカの3人は声を合わせて読み上げてしまう。その瞬間風が止まり、干上がった泉の中から黒い剣が浮かび上がる。エルカがその柄を握った途端、彼女の身体に何かが乗り移り、恐ろしい力で剣を振るってフローたちに襲いかかる。必死に防ぐファンルンたち。フローが呼び掛けた瞬間、エルカの身体から力が抜けて剣が落ちた。エルカが箱を持ち出したことを知り追って駆けつけてきたダイスとフローリアはその様を見て「1000年の封印が!」と悲鳴を上げた。3人が解いたのは伝説の滅びの剣の封印だったのだ。滅びの剣の出現に歓声を上げて手を伸ばそうとするファンルンを鋭く止めるダイス。彼が剣を布で包み拾い上げた時、何かが燃える匂いが風に乗って漂ってくる。「里が燃えてる!襲われているんだ!」隣国の大国カダ王国の襲撃だった。ダイは咄嗟に、ダイスの手の滅びの剣を奪い取ると、里を目掛けて駆け出していってしまう。

カダ王国の将軍ダナトリア率いる軍勢の襲撃に燃えるルトフの里。自警団のマーナムも惨殺される。かまど亭に駆け込んだダイは、「一角狼座」座長ウィルトスを殺そうとするダナトリアの姿に逆上する。彼らこそ二人の故郷を滅ぼした張本人だった。怒りのまま布を剥ぎ取り滅びの剣の柄を握るダイ。恐ろしい力でカダの兵士たちを薙ぎ倒していく。しかしダイの意思に反して剣は止まらずウィルトスやそばにいた里人たちをも次々と斬り殺してしまう。「剣が、剣が止まらないんだ!!」追い付いてきたフローたちに、剣に振り回されながらダイが悲鳴を上げる。意思を宿したかのように誰彼構わず襲い斬り続ける滅びの剣。リューン・フローが風の魔法使いの芝居の中で歌った歌を歌うとふと収まりかけたものの、剣を手に入れようと背後から近づいたダナトリアに気付き、ダイはダナトリアの左足を切断する。剣の化身のような黒い魔物が沸き起こり、フローたちの止める声も虚しく、ダイは剣から手を離すことさえ出来ずに剣と魔物に天高く連れ去られていく。

焼け落ちた里、嘆くフローリアたち。茫然と佇むフローにダイスは言う。滅びの剣を手にしてしまったら死ぬまで周りの人々を殺し続けるしかない。腕を切り落とすこともかなわない、と。

「僕が行きます!僕が、リューン・ダイを殺してきます」リューン・フローは顔を上げ、震える声でフローリアたちに言う。「約束したんです。彼が道を誤ったときは僕が身を挺して彼を止めると」。同行を願い出るエルカ。護衛がわりについていくことになるファンルン。悲しい決意を胸にダイスから渡された風を起こす笛を握りしめてリューン・フローは二人と共にリューン・ダイを追って旅立つ。それを見送って自らも風の魔法使いを探す旅へ向かうダイス。その背にフローリアが呼び掛ける。「ガンダル王…」。ダイスこそ、かつて嫉妬から滅びの剣を生み出し、罰として風を魔法使いに死を奪われ、1000年の年月を生きてきた王その人であった。

剣に引きずられ望まぬ殺戮を繰り返すダイ。その無二の友を殺す旅に出るフロー、そしてエルカ。真の狙いの窺い知れぬファンルン。自責の念と共に魔法使いを探すダイス。無事を祈りつつ見送るフローリアと里の人々。自国の安寧ために滅びの剣を求めるダナトリア。解き放たれてしまった伝説の滅びの剣によりそれぞれの運命の歯車が軋み音を立てて巡り始める。(1幕終わり)

 

リューン・フローたちが最初に立ち寄ったのは、たたらの島という奴隷たちが武器を作り続ける島。島の奴隷たちは武器を作るだけではなく出来上がった武器の試し切りに手足を切断されるという悲しい運命も背負っていた。リューン・ダイと戦うために強力な剣を探す彼らの前に現れたのは、左足の義足と剣を買いに来たダナトリア。一足先に強力な剣を買い上げようとしていたダナトリアに「リューン・ダイは僕が殺す。だから剣を譲ってほしい」とフローは言う。ダナトリアは、「剣は譲ってもいい。だがお前の仲間に切り落とされた足のかわりにお前の体で剣の試し切りをさせろ」と無理難題で迫る。「わかった。歩けなくなるのは困るから左腕にしてもらってもいいかな」リューン・フローは躊躇いもなく穏やかな笑みさえ浮かべて、ダナトリアに自分の左腕を差し出すのだった。

その頃、ダイスは砂漠で風の魔法使いを探し続けていた。身を寄せたオビカテ族のテントにリューン・ダイが現れる。ダイはテントを襲撃してきたドラゴンを駆逐した後オビカテ族も皆殺しにしてしまう。ダイスに自分から逃げるよう叫びつつも時に残虐な笑みで殺戮を繰り返すダイ。リューン・ダイの苦しみと止められぬ暴走にダイスは苦悶する。

殺戮を繰り返すリューン・ダイの心は、滅びの剣の黒い魔物に次第に侵食されつつあった。彼の心の中にある憎しみ、怒りを増幅させて絶望へ取り込もうとする滅びの剣。ダイは正気を保とうと必死に葛藤しつづけていた

リューン・フローたち3人はリューン・ダイを追って世界の果てと呼ばれる風の洞窟にたどり着く。不思議な音の反響をする洞窟の中でフローはダイの声を聴き、駆け出す。はぐれてしまう3人。エルカは、ファンルンから貰った干し肉を食べて突然眠気に襲われ昏睡してしまう。ファンルンは、エルカを助け起こすどころか何故か泉に蹴り落とす。ファンルンが立ち去り泉に沈みかけるエルカを洞窟の奥から現れた謎の白い影が透明な音色で包み込む。

一方、リューン・フローも、後をつけてきていたらしい謎の3人組に囚われてしまう。縛り上げられたフローの前に現れたのはファンルン。ファンルンは、それまでの陽気さとは全く異なる嗜虐的な笑みでフローに近づく。「俺と組め。俺は滅びの剣を手に入れる。そしてお前は俺がすべての人々を殺してしまう前にその歌で俺を止めるんだ」。ファンルンの正体は、カダ王国と対立するナダージャのスパイで滅びの剣を探るために身分を偽り、ルトフの里に入り込んでダイスに付きまとっていたのだ。フローを襲った3人組もファンルンの部下。さらに、ファンルンは人を殺すのが楽しくて仕方ない殺人嗜好者であり、フローとエルカの会話から滅びの剣を止められるのが唯一フローの歌声であることに気付き、自分が滅びの剣を手にいれた後のセーブ役として自分と手を組むことをリューン・フローに要求する。フローは、それを激しく拒絶する。「僕は君のためには絶対に歌わない!僕は僕の守るべき人のために歌う!」ファンルンは残虐にもフローの右耳をナイフで削ぎ落とす。尚も拒絶するフローに「俺のために歌わない声なら要らない」とフローの舌を切り落としてしまう。耳と声を失い、苦しみのたうつリューン・フロー。彼の脳裏に滅びの剣がもたらした数々の哀しみが押し寄せる。

そこへ、滅びの剣を携えたリューン・ダイが現れる。襲いかかるダイにフローは声を失ったまま剣を取り応戦し二人は激しく斬り結ぶ。その合間に滅びの剣で無惨に切り捨てられたファンルンの部下は黒い魔物が待ち構える沼へと飲み込まれていく。エルカが駆けつけ、伴ってきた白い影が歌うと滅びの剣の勢いが緩む。ファンルンに陥れられて沼に沈みかけていたエルカを救った白い影は、かつての「風の魔法使い」の眷属である「風の歌」たちだったのだ。風の歌たちは美しい歌声で魔物の動きを鈍らせる。そこへさらにダイスが、加えてダナトリアも魔法道具使いを従えても駆けつける。ダナトリアを前に劣勢を悟ったファンルンは、姑息にもカダ王国に寝返ろうとするが、ダナトリアはあっさりとファンルンを切り捨てる。ダナトリアはたたらの島の時から、陽気な風貌とは裏腹に血の臭いを放つファンルンの正体を見抜いていた。沼へと転がり落ちて黒い魔物の餌食となって沈んで行くファンルン。

繰り返し勢いを取り戻してダナトリアに襲いかかるダイの滅びの剣を、間に駆け込んだフローが剣で押し戻す。仇であるはずの自分を守るフローに驚くダナトリア。

(リューン・ダイは自分が止める、この身を挺してでも)。

声を奪われ友の名前を呼ぶことも歌で収めることも叶わず、友を止めたい、悲しい一念だけで友へ剣を振るうリューン・フロー。しかし一瞬の隙を突いてダイの剣がダナトリアを貫く。絶え行く息の中でダナトリアはお供の魔法道具使いにフローの声を戻してやるように命じる。「たたらの島からわかっていた。お前のようなものが一番恐ろしい」。ただ一筋に友を救いたい、リューン・フローの無私の願いこそどんな欲望さえも飲み込む、最も強く、最も読めない存在であると言いながら、ダナトリアは魔物の沼に沈んでいく。そのとき、魔法道具使いの力でフローの喉に声が戻る。

フローは歌う。祈りを込めて。鎮めの歌を。

その歌にリューン・ダイは思い出す。村を滅ぼされ、さ迷い飢えていた自分が、同じ生き残りのフローが拾ったたった一つのパンを彼を殺してでも奪おうとしたとき、フローは2つに分けて渡してくれたこと。二人は寄り添って眠り、フローリアの声に救われたこと。そしてずっと二人で生きてきたこと。

その時、滅びたはずの「風の魔法使い」が現れる。風の魔法使いの力に圧されて怯む剣の魔物だが、なおもリューン・ダイを放そうとせず、ダイはなすすべもなく滅びの剣をリューン・フローに向けて振り上げてしまう。フローは自分の剣を打ち捨て、ダイを救うためにすべてを受け入れようと両手を広げる。フローめがけてダイの手によって滅び剣が振り下ろされる。しかし。滅びの剣が貫いたのは二人の間に割って入ったダイスの身体だった。その身に抱き込むように剣を受けたダイス、否、災厄の始まりであったかつての王は「これでやっと終わることができる…」と言い残し、魔物の影と剣と共に塵になって消えていくのだった。

数日後。ルトフの里。エルカとリューン・フローが帰還する。傷だらけの二人を温かく迎えるフローリアたち。リューン・ダイは己の奪った命を弔うための旅を続けている。いつか、また里に戻る日のために。

フローは歌う。旅を続ける友のため、失われた命のため、新しい命とこの世界の調和のために。風の魔法使いの歌声が世界を満たしていく。(終幕)

 

 

ながーい。物語、長いっ!たぶん感想本文よりも物語が圧倒的に長い!ここまでがんばって読んでくださったあなたはリューン世界の住人ですようこそ!(なんのこっちゃ)

しかしどうしてもラストまで書きたかったんです、すみません!

しかも、記憶だのみなのでクライマックスの順番とかかなり曖昧。どこかで、エルカが拾ってきてくれた風を呼ぶ笛を吹くところがあったんだけど、声が戻る前だっけ???なんかほかにも色々あやしいんで、間違えてたら教えてほしい。こっそり直すから💦(おい)。

 

こうしてみるとほんとにファンタジーだね。魔法使いとか滅びとか。するっと作品世界には入れたけど。

 

まるっとまとめると、とてもいいミュージカルでした。悲しく苦しいシーンもたくさんあるけどカタルシスも救いもある。この作品が二人の初主演舞台であったこと、そして温かく頼もしく、実力豊富な共演者の皆さんに包まれての舞台であったことに、感謝と感激は尽きません。

 

特に泣いたとこは2ヶ所。

……まぁ、幕が開いたときから「主役だー( ;∀;)。二人が立ってるー( ;∀;)。丈くんが痩せて目がさらにでっかくなってるうう。・゜゜(ノД`)」って出てるだけで嗚咽ものだし、カーテンコールの挨拶までもずーっとうるうるだったんですけど。

おばちゃん涙腺ゆるゆる。

でもそれは置いておいて。

 

物語として泣かされたのは、1幕の終わり近く、リューン・フローが「僕が行きます!僕がリューン・ダイを殺してくる!」と言うところ。若干台詞が違うかもしれんけど、だいたいそういう意味のことをフローリアたちに宣言するとこ!それまでそんなに大きな声を出さなかったフローが、絞り出すような大声で、自分の中の色んな感情を乗り越えて叫ぶんです。兄弟みたいに大好きな親友を、戦うことが嫌いな彼が、自分の手に掛けると。この時の丈くんの声は少し震えていて、それが尚更リューン・フローの葛藤と悲しみで真に迫っていて、心臓鷲掴み。うわぁぁん、つらいね。こんないい子に苛酷すぎる重荷。神様はなんて残酷なんだよう゜・(つД`)・゜・

 

リューン・ダイが道を誤ったらリューン・フローが身を挺してでもそれを止める。この約束は物語の前提として頻繁に出てくるんだけど、なぜこの約束が生まれたのかわかるところが、私の二つ目の号泣ポイント。

クライマックス、ファンルンに奪われた声を取り戻したリューン・フローと、滅びの剣を手にしたままのリューン・ダイが過去を思い出す歌でそれは明らかに。双方とも村を焼かれ親兄弟も殺され、お腹を空かせてさ迷うなか、リューン・ダイは、リューン・フローが持っているパンを殺してでも力ずくで奪い取ろうと決意したとき、フローはそのパンを2つにわけてダイに差し出したと。分け合って食べ、寄り添って眠り・゜゜(ノД`)。この歌でまた涙がだーーーっと(ToT)。 曲も、少し震えながら寄り添うような二人の歌声も素晴らしくて胸に刺さる。この記憶があったから、ダイは憎しみや感情で自分が暴走しても必ずフローが正しい在り方に導いてくれると信じていたし、フローも自分が手を差しのべれば必ずダイは止まってくれると信じあっていたんだね・゜・(つД`)・゜・

もう、二人が愛しすぎるーーって泣く。

 

全編にわたって二人が健気で、取り巻く人々が優しくて、敵であっても憎みきれないそれぞれの哀しみを背負っていて、そういうところ、根底に流れるものがとても温かい舞台。

 

ここからは舞台大好き人間のこだわりチェックポイント、舞台セットについて。

総合して綺麗な舞台だったなー!というのが印象。中央奥から左右へ緩やかなスロープになった馬蹄形のシンプルなセット。馬蹄形のスロープの外周に沿って天井から吊り下げられた幅50センチ程度の何枚もの薄い白布。布は、映像を映すスクリーンにもなるし、現実と異世界を隔てる扉にもなる。セットも出ては来るけど大がかりなのが出てきたのは、たたらの島くらいじゃなかったかな。とにかく布の使い方が上手くて「風」を絶妙に表現してたのが印象的。メインのセットでの下がった白布のふわふわと儚い揺れ、ダイス先生が行き倒れる砂漠を薄い布に風を孕ませて黒子がそれを引き上げて砂丘を表現するところとか、思わず血が騒ぎました。

照明も、やわらかな青をメインに、敵は赤、剣の世界は闇とシンプルですっきりと分かりやすい。

映像は、プロジェクションマッピングを用いた~と言うのは情報解禁当初から言われていたけど、舞台に映像を組み合わせた例は新感線、堤演出、宮本演出など既に多く連想できたので、事前にはそんなに高い注目ポイントではなかったです。でも、技術的なことはよくわからないながら、かなり薄くてしかも幅狭くカットされたたくさんの垂れ幕に歪ませずに映像を投影するのは難しそう!とは思ったし、セットチェンジ少なく場面を転換することでファンタジーから現実に観客の意識が戻る隙を与えないって言うのもあったのかな。

映像の使い方でこれいいなー!と思ったのは字幕。冒頭のかまど亭で里の人たちの各ソロパートと同時に役名が映し出されたこと。日本人には記憶しにくいカタカナ名前を映し出して、役者とまとめて記憶させることは、ファンタジーという異世界に観客が自然に感情移入するのを大いに助けてくれたのではないかしら。

歌詞の多くが映し出されたのも良かった。歌の歌詞に重要な物語の鍵が含まれてるのですが曲として流れてしまうと耳に歌詞が留まらず大事なキーフレーズを逃してしまいがちなだけど字幕にすることでミュージカルに慣れてない人にも優しかった。滅びの剣の魔物とリューン・ダイの歌のところでは、バラバラになった文字がスクリーンの下からせり上がって次第に文字になっていく演出も、人ならざるものの怨嗟が地面から沸き起こって形を成す不気味さを表しているようで、とっても面白かったな。

そしてなによりも舞台セットや映像以上に綺麗だったのが出演者さんたちの歌声!!!。主演の二人を囲む出演者の皆さんの声が、澄みわたっていて本当ーーーに心が洗われるように綺麗!!柔らかい響きで、声が重なりあうと透明感が増して、作品世界に入っていることを差し引いても、妖精や魔法使いと言われて違和感のない綺麗な声ばかりでした。

音楽も印象的だった。私はあまりメロディーラインをちゃんと記憶する方ではないんだけど、リューン・フローが剣を抑えるために歌う曲、というかメインの曲ってことになるのかな、柔らかい主旋律がはっきり脳裏に刻まれてるし、たたらの島の曲やダナトリアの独唱の曲もサビはしっかり残ってます。

 

さて、関西Jr.のお二人について。

 大橋くんは、もちろん彼自身の才能や努力ももちろんあるんだろうけど、なんというか、初めてのことに取り組むときに、とても勘のよい人なのではという気がする。天才肌ってのとは違う、たぶん。でもすーっと自然に出来てしまう人。誰が相手でも、人との垣根が低くて、にこにこふわっと懐に入ってしまって相手をも笑顔にしてしまう独特のキャラクター故ってとこもありそうだけど。

声も、普段はカスッカスwとか言われちゃうハスキーな声なのに、歌うと伸びやかで声量もあり、音程も安定しててとっても上手い。緊張は見られるけど舞台での立ち回りなどの動きも迷いがなくて、プレビューから伸び伸びしてるという印象でした。

丈くんの方は、リューン・フローはダイに比べて穏やかな性格で感情や動きを顕にしないという点で、舞台なのに秘めた感情表現が求められるとても難しい役。プレビューの時はまだ硬さが随所にあって、広い舞台空間なのに他の役者さんに比べて動ききれてないのがもったいなくて、歌でも大橋くんとのデュエットでキーが下なので、丈くんが普段歌うキーより低くて声が伸びにくいところもあったりと、とても頑張っているけれど、正直に言えば関西Jr.の時の丈くんの熱量が緊張のベールに隠れてしまってる?ような印象を受けました。でも、数日後に日本青年館で見たときはそれが大きく目覚ましく変わっていて!!リューン・フローがメインに立っていないときにも生き生きと伸びやかに役を生きていて楽しげで。そして何より、目が違った。リューン・フローのしなやかな秘めた意思の強さがあの大きくて特徴的な目にしっかりとみなぎってた!たたらの島で、少し笑みさえ浮かべて左腕を差し出し斬られるのを待つ表情、ファンルンの暴虐に決して屈しない燃えるような眼差し、慣れない剣なのに必死でダイの滅びの剣を受け止める時の、必死に友の正気に訴えかけるような目。やっぱりあの目に感情がまっすぐ表れるところは丈くんの最強の武器だなあと。そして、わずか数日でこんなに表現豊かになってたことにも感激でした!!

2幕のファンルンたちにいたぶられるとこは辛くて見ているのもつらいけど、いたぶられても傷つけられても相手から反らさないあの目の強さにリューン・フローの揺るぎなさを感じて、次のシーンを待つことができたんだよ・゜・(つД`)・゜・

大橋くんも、立ち回りも歌も、魔物と正気を行き来する表情の変化も、プレビュー以上にますます大きくできるようになってて迫力を増してた。クライマックスの切り結ぶとこでも、スターウォーズみたいな光る剣の軌跡が攻めるダイと迷いつつ防ぐフローのそれぞれの葛藤が見える動きにもなっていて、とても美しい。大舞台の主演を任された重圧のなかでもしっかり成長していく二人の底力がとても誇らしかったです。

 

他の出演者さんも良くて。

エルカの浜崎香帆さん、めっちゃ元気で可愛い、歌もうまい!エルカは、そもそものきっかけを作っちゃう、物語的にはとんでもない立場なんだけど、彼女の明るさや前向き感、怒るべきことにはきちんと怒る、危機にも負けない気丈さが見ていて気持ちいい。そうさせてくれたのは演じる香帆さんの真っ直ぐでパワフルな存在感故だと思います。ヒロインなのに最後までずーーっと頼もしかった。彼女がいればルトフの里は立ち直れる、そんな逞しさが香帆さんから感じられて、ぜひ将来はリューン・フローと結婚してお母さんの後を継いで長になって、三つ子とか産んで、フローを尻に敷いていただきたい!そうすればきっと里の将来も安泰。

 

ファンルンの永田崇人さんは、大阪から上京してきた丈橋と本当に仲良くしてくれて、Twitterでも頻繁に稽古の様子をお知らせしてくださって、感謝しかないです。舞台慣れしていて動きも台詞も軽快、歌も伸びやかで上手くて、同世代でこういう人が共演で、しかも仲良くなってくれたらあれこれ相談もしやすかっただろうしリラックスもできただろうし何より心強かったと思う。ファンルンは結果的には裏切り者で部下の3人組との間にも敬意も友情もなかったけど、それが全ての本性なのか、なぜ彼はああなってしまったのかなと終わった後にもつらつら考えてました。もしかしたら彼も二人と同じように戦争孤児だったのかもしれない。ナダージャのことは物語では語られなかったけど、戦乱を続ける土地で一人きりで生き残るために裏切って殺して殺し続けた結果、ああなってしまったのかもしれない。もしも彼にもリューン・フローのようにパンを分け合ってくれる友や、ルトフの里の人たちみたいに迎え入れて愛してくれる場所があったら、違った生を歩んだのかも……。だとしたら、リューン・フローやエルカとのつかの間の旅は苦しい過去や役割を忘れられるひとときだったんじゃないかなんて思ったら、妄想なのにファンルンも可哀想で来世では絶対幸せになってね。そのくらい感情移入できる素敵なキャラクターでした。合掌・゜・(つД`)・゜・

 

そして忘れちゃならないダナトリア様こと岸祐二さん。私のなかではカーレンジャー、またはミューヲタ時代のレミゼのベストオブアンジョです。岸さんのアンジョルラスが大好きだったんですわ(*´ω`*)。厚い胸板に響く朗々たる歌声も揺るぎなく。素敵。1幕の最後、旅立つフローたちを中央に、ダイ、里の人たち(死者含む)、ダナトリア、ダイスと登場人物が次々に舞台上に登場して歌声が重なっていくところはレミゼを思わせて、岸さんに真ん中で赤い旗を振ってほしいと思ったのは私だけではないはずw。ダナトリア様は敵なのに、最後の最後にリューン・フローの声を戻させるところがほんとに泣ける。利害や自我や義理からの行動ではなく、己を捨てて純粋に友を罪と苦しみから解き放ちたいから行動するリューン・フローに、敗けを認め、自分なりの美学のまま滅んでいくダナトリア様。今回の舞台でけっこうなジャニヲタの魂を震わせましたですよ……。

 

春風ひとみさんはもう何に出ててもこの人は絶対の安定感と世界を作ってくださるというか!!今回も、フローリアと呪いの魔法道具使いとい素晴らしい存在感。魔法道具使いの単語を所々倒置させるしゃべり方、別人格が入れ替わりながらしゃべってるみたいで、面白かったなぁ。初主演の二人を温かく包んでくださってありがとうございます。

ダイアモンドユカイさんのミュージカル見るのは実ははじめてだったんだけどカッコいいっすね……。稽古だけでも忙しいのに公式で常に情報を流したり、数多くの役で美声を響かせてくださったまりゑさんや、何にでも化けてしまう器用で楽しい大澄さんとか、サーカスパフォーマーのお三方もすごかった!しばしば、それどうやって立ってるんだろう?ってなったしその存在がファンタジー感を増してた。カーテンコールで実際のキャスト数の少なさに驚くくらい複数の役を全員が演じていらして、舞台袖はジャニーズの早替え並みに慌ただしかったにちがいない!歌でも演技でもカンパニーの一体感でも、頼もしく温かい皆さんに支えられた丈くんと大橋くんはもちろん、そんな彼らとその舞台を見られた私たちがとても幸せでした。

 

関西Jr.は、華やかなチャンスを与えられる機会はもしかしたらそんなに多くはないかもしれないけど、だからこそ、丈くんも大橋くんも、掴んだチャンスを無駄にしたくない、次に繋げたい、関西Jr.全部のチャンスにしたいと思っていただろうし、その気迫と成長を確かに感じる舞台でした。

と同時に、その場所は、舞台は、彼らの努力だけでは成り立たず、共に作る製作陣や共演者の力があってこそで、それを得てこそ成長できるということも強く感じました。カーテンコールでも二人を里の人々そのままに温かく見守り盛り立ててくださって、ファンのひとりとしても改めてこの縁に感謝します。

プログラムもこれで1500円なら安い。特に演出家さんとの対談は、稽古し始めの二人の不安やワクワクが素直に出ていて、演出家さんも二人の個性を見抜いてくださってるのが興味深いし、全公演終えた後のまた3人での対談を読んでみたくなります。

 

二人の初めての主演がこの舞台で本当に良かった。この舞台を、東京で見られてよかった。

丈くん大橋くん、おめでとうございます!次に繋げようね!チャンスをたくさん掴もうね!

そして製作ならびに共演者の皆様、本当にありがとうございました!!!

 

 残りの静岡、久留米、大阪も全員が健康に、素敵なステージとなりますように!

 
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【追記】

3月11日、無事に大千穐楽までの完走おめでとうございます!東京を離れてからもキャストさんたちのツイートやブログでカンパニーの明るさと仲の良さが伝わってきて、お世辞抜きに二人がとてもとても愛されていたのが伝わりました。

永田さんのブログで、ファンルンの生い立ちに関する私の妄想があながち外れてなかったことがわかったのも密かに嬉しかったりw

本当にみなさんお疲れ様でした!ありがとうございました!

 

【追記の追記】

2018年12月22日、リューン再演発表\(^o^)/

嬉しいな!おめでとうございます!

舞台「桃山ビートトライブ」今さら感想

今さらだけど!

去年の11月の話ですが!

「桃山ビートトライブ」感想です。

 

 主演 山本亮太、目黒蓮

 

発表当初は「ほほう、やまりょが主演!」とは思ったものの、関ジュのクリパや年明けのWESTツアーもあるし……お金にも限りはあるから、ここはがまんするかなーと思っておりました。

 

だがしかし。

 

ポスター写真を見た次の瞬間にチケット申し込みしてた。

しかも2日分。

 

不思議だね、ヲタのお財布って。紐を締めていたはずなのに、行きたいと思った瞬間に紐が消える。紐だけじゃなくて中身のお金も飛んでいくけど←

 

一応わたくし、学生時代の専攻は演劇。卒論は日本の中世芸能史。範囲的には世阿弥から近松までなので、当然、出雲阿国も範疇の中。

なーーーんて、後付けの理由もつけられないではないですが、あっはっは、そんなん忘れてたし、間違いなくビジュアルからです、はいすみません\(^o^)/

 

だってさ、やまりょもめめくんも、あんなバッチバチのメイクにド派手な着物風キテレツ衣装、ばさっとした結い髪。普通の人なら異様な見た目になりそうなのを、時代物の少女漫画から抜け出てきたみたいなビジュアルに仕上がるって、やっぱジャニーズ、すげー。

 

嵐さんライブでもお馴染みのThey武道に、相葉さんの舎弟ことまつもとこーたくんと、原くん目黒くんの若い二人が加わって、一昨年の暮れに誕生した宇宙six。中でもこっそり気になっているめめくんこと目黒くんが、今回のお目当ての中心です。

 

公演の一ヶ月前?くらいの深夜にテレビで事前番組があったわけですが、何年ジャニーズやってんの!初のテレビかよっ!と突っ込みたくなるほどに主演のやまりょの緊張の度合いがすごくてw、年若いめめくんの方が落ち着いてるというww。共演のMADEの冨岡くんのしっかり者な存在感がありがたいのなんのw

 

で、行った公演は初日から2日目。

初めて行ったEXシアター。思ったよりおっきいのね!もっとライブハウスくらいのサイズかと思ってた。ドリンクスタンドがあるのもすてきー。ジャニ舞台だとアルコール無いとこばかりなのでなかなか出来ないけど、芝居の幕間に一杯飲むの大好き。ちゃっかりハイボールいただきまひた(  ̄▽ ̄)

 

さて、舞台はというと。

 

客席に着くとまず印象的なのがセット。

舞台を見るときは、セットを眺めるのがまず楽しいのよねー。

舞台中央に非常に大きな木製の滑り台のような傾斜セットが組まれてる。この傾斜がとてもきつくて、10~15゜はありそう。八百屋舞台はよくあるけどここまでのきつい傾斜はあんまりないと思う。上に立つには足を踏ん張らなくてはならない角度。しかも、舞台の盆が回るとこの傾斜セットも回転するっぽい。

傾斜セットの奥には、複雑な組み木細工のような構造の木製階段があって、その上に渡り廊下みたいな通路セットが組まれてる。その両端は急な階段で舞台袖に降りるようになってる。この通路セットにも5~6度くらいの傾斜がある。

 

ぱっと見て思ったのは、どのセットも踏み外したら大変、動くのが大変そうな舞台だなぁー💦という印象。

上部には、白い麻の布をざっくりガタガタに切って下げたような垂らし幕が二枚、舞台全長のの半分弱くらいの幅で下がってる。(シンプルなんだけどこの布に光を当てたり影にしたりして、夜の山の稜線を表現するとか、なかなか興味深い使い方がされていた)

 

で、お芝居の印象はといいますと。

 

面白かった!!

予想以上、遥かにずっと楽しかったー♪

 

ぶっちゃけ、設定もストーリーも荒唐無稽だし、「歴史を知りたくなるシリーズ」ってキャッチはついてるけど、登場してくる歴史上の人物はかなりデフォルメされているので、これで歴史をどうのという感じではないと思う。

でも、主演の二人を含むキャストの熱演と、リズム&音楽の躍動感が全編を鮮やかに貫いていて、非常にパワフルだった\(^o^)/

 

この舞台の魅力はエネルギッシュさ。

細かな史実がどうか以前に、当時の世のやりどころの無さと、河原乞食と呼ばれた芸能の民の抑えきれないエネルギー。幽玄な上流の能楽が、庶民の下世話さも巻き込みつつ猿楽、をんな踊り、謡い、若衆、男歌舞伎、やがて近世芸能へと続いていく過程のぐつぐつとした感じが、キャスト全体舞台全体から感じられたとこでしょうか。

 

やまりょは、事前番組での緊張ぶり、猫かぶりっぷりはなんだったの?と思うくらいに、見事にやまりょ。存在そのものが山本亮太w。

やはり彼の舞台慣れ、現場力はすごいなー。初主演といえど堂々としてるし、でも、じっとしてない、ずっと弾けてるw。

 

そしてもう一人の主演、目黒くんは、やまりょより現場経験は圧倒的に少ないしここまでの大きな役は今までなかっただろうと思うのに堂々たるものでした。

背が高いから舞台映えする。声もよく通る。

細かいことを言えば、声を張り気味になると抑揚が一本調子になりがちかな?と思うところもなくはなかったけど、動きや台詞のテンポはいいし、表情も豊か。萎縮はなく、その長身の体躯のまんまに伸び伸びと演じてる、という感じ。

 

特筆すべきは、指の美しさ!

笛吹きの役だから和笛を吹くんだけど、ぴーんと伸ばした指の長さときれいさには、思わず双眼鏡でガン見したよね……

 

やっぱりジャニーズすげぇって思うわー。

 

私が見たことのある目黒くんは、「お兄ちゃんガチャ」のお兄ちゃんズ、WESTの「ハロー東京」 、まいジャニで見たジャニフワと、あとは嵐さんのライブ、それとテレビで少しという程度なので、よく知ってはいないけれど、でもそんなに前へ出てきてるって印象はない。

一緒に宇宙six入りした原くんとか、森継くんや寺西くんのようにいろんな舞台やツアーで数多くパフォーマンスはしてるけど。

 

それで、実質ほぼ初の主演舞台でこんなに堂々と演じきるんだもんねぇ。ジャニーズには、推されて急に前に出てくる子も多いけど、そうではない分、いろんな先輩を後ろから見てきた経験が財産になっているんだろうな。彼のポテンシャルもそうだけど、ジャニーズで鍛えられるって言うのは強いなぁと。

 

それ以上に数多くの経験を積んでいるやまりょとのコンビネーションもよかったなぁ。

 

やまりょの藤次郎は、彼そのまんまのように無邪気でやんちゃで落ち着きがなくて憎めないキャラクター、めめくんの小平太は少し気弱で振り回されてる感じもありつつ意外に頑固で一本気なところもあるキャラクター。

二人が並ぶと、身長差のせいもあって、「大きな一年生と小さな六年生」状態。

にこぉっとめめくんを見上げるやまりょと、見守るように微笑んで見下ろすめめくんの並びは、カレカノ感さえあって最高に可愛かった。

 

冨岡くんもよかったなー。アクロバットがすごいってやはり華になるよねぇ。平信の相方の俳優さんはジャニーズの人ではないけど息が合ってたし笑いもとれる美味しい役でしたな。

 

舞台そのものに話を戻すと、ちほ役のElinaさんがすごかった。

前述のすごい傾斜セットの上で激しい振り付けで踊りまくる。それも相当な頻度&長さで。

武智健二さんはやっぱり面白い。敵役ではあっても憎めないし、笑いが一段上がる感じ。

秀次の役の方はいい声してるなぁと思ったら声優さんでもあるそうで、納得。

秀次の娘役の女の子たちは、普段のときのキンキン声はちょっとなぁ💦と思ったけど処刑シーンは思わず貰い泣きしてしまいました。

 

私が見たのは初日から間もない2日間で、そのあとはレポ読むだけだったんだけど、公演途中で弥助役の副島さんの怪我があり、位置関係がかわったとか。

あの舞台セット、やっぱり危険度は高かったと思う。

底にゴム?の滑り止めの付いた地下足袋をはいていたけど、滑らない分、ひっかかって足先を持っていかれることもありそうだし、あの傾斜の上や、複雑な階段を激しく上下すれば足腰への疲労蓄積は相当なものがあったと思うので、副島さんは気の毒だったし、他のキャストの皆さんも本当にお疲れ様でした。

 

 とりとめなく書いたけど、予想以上に面白く、もし日程に余裕あったらもっと複数回みたくなるような魅力的な舞台でした。

 

やまりょもめめくんも、冨岡くんも、全キャストの皆さんもお疲れ様でした\(^o^)/


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